18きっぷで静岡の旅 沼津で柱のかき揚げ丼の巻
これです。
沼津の港の市場で有名なやつです。
実は昔、仕事の関係で何度か沼津に来たことはあり、このかき揚げの話は聞いていたのですが、実際に訪ねたことはありませんでした。
地元の人いわく、まあほら、観光客向けみたいなところがあるし、別に新鮮な海の幸を味わえる刺身でもなし・・・
しかし、18きっぷで沼津へ来たからには、これです。
ここまでえらいビジュアルのものは、写真と腹に収めなければなりません。
JR沼津駅から港までは1.7kmあり、我々の他に駅から歩いている人は見かけませんでしたが、いざ港に着くと日曜朝の駐車場は満杯でした。
みなさん車を使うんですね。
このかき揚げのお店「丸天」は、9月上旬の日曜朝8時半、ちょうど満員スレスレでうまく回転していました。
この「柱」をどうやって食べるのか、特に決まった方法はありません。
我々は、薪割りの要領でまず縦方向に破壊し、それから自然にボロボロ割れるにまかせたところ、なかなかよい具合になりました。
丼からこぼれんばかりのかき揚げの破片なんて、夢のようなシチュエーションです。
別添のタレを少しずつかけていただきます。
小エビと小さな貝柱、そして甘い玉ねぎと青ネギらしきものが入っており、揚げたてサクサクの外側と、柔らかい中心部が程よく混ざって、甘辛のタレが絡みます。
ご飯の量は、かき揚げの量に対しては少なめで(おかわり1回可)、1.7km歩いた後のビールにぴったりですよ。
量的には、朝であれば、2人でかき揚げ丼1杯とお刺身系1,2品が良いかと思います。
それから、かき揚げ丼に付いているアラ汁は魚介の甘みと魚の出汁の風味が濃くて、港の市場らしい味を堪能できました。
大満足。
お店の接客は全員おばちゃ・・・いやお姉さん達で、とにかく強くてしっかりしています。この後、旅の終着の浜松までたびたびこのようなおば、いやお姉さんの接客に遭遇することになります。静岡を特徴付ける何かなのかもしれません。
さて、沼津の街ですが、港が海鮮市場で盛り上がっているのに比べて、駅から港の間にあるいくつかの商店街は静かでした。
日曜の朝だからでしょうか。写真は10時頃に撮影したものです。
商店街ではなく、どこかショッピングセンターのような場所に、ぼちぼち若者は集るのかもしれません。
そういえば、昔の仕事でお世話になった、新卒ぐらいの若い女の子も車を持っていた気がします。
港から駅へ戻る途中、廃線跡を見つけました。
どこにも何の解説も見つけられませんでしたが、おそらく港から駅まで魚や水産加工物や様々な道具を運んでいたのでしょう。
今は、猫ものんびり暮らしています。
駅から港まで既存の商店街や、好きな人は好きな廃線跡もあるのに、ややもったいないなあなんて外野から勝手に思いつつ、片道1.7kmの運動も港の美味を味わうにはちょうど良いかな、なんて考えながら沼津を後にました。