読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

上毛かるたを覚えたい。

上毛かるたとは、群馬県民に配布される、群馬を題材にしたかるたです。群馬県民なら誰でも覚えているらしいです。 私は東北出身で現在横浜に住んでおり群馬とは特に関係ありませんが、だからこそ覚えてみたいと思いました。 さて上毛かるた、ざっくり50音ぶ…

黒井城!

2020年4月、世界はいよいよ誰も体験したことの無い状況になっていますが、この記事は2020年2月前半に旅をしたことをもとにしたものです。 兵庫県丹波市の黒井城は、近年訪れる人が増えている、戦国時代好きやお城好きの人が要チェックの城だと聞いていました…

麒麟がくるに来た。福知山の街で

この記事を書いているのは2020年3月で、COVID-19すなわち新型コロナ肺炎がいよいよ深刻になっている時期ですが、旅をしたのは2月上旬です。 全体的に自粛気味になっている昨今ですが、旅の思い出を綴って参ります。 思いがけず2020年の大河ドラマを追うよう…

城崎にて。

志賀直哉の「城崎にて」は、たしか高校の国語の教科書に載っていたのです。 そのストレートなタイトルと癒しの内容から、いつかは訪ねたいと思いつつなかなか実現しなかった訪問がついに叶いました。ありがとうございます。 城崎温泉は兵庫県の日本海側にあ…

ついに天橋立。

旅というと、行ったことのない場所へ行くのもモチベーションの一つでしょう。 今回はまさにそれ、日本三景と言われていますが、この歳まで天橋立には行ったことがありませんでした。 ちなみに日本三景の他の2つは、松島と宮島です。って正直わすれてました。…

舞鶴には2つの街がある(2) 東舞鶴

西舞鶴駅からとなりの東舞鶴駅までJR舞鶴線で6分、約7kmの距離です。 エビの尻尾のような入江の奥にそれぞれの街があり、真ん中は丘陵と森になって2つの街を隔てています。 東舞鶴にあったのは、まずレンガの建物と軍艦でした。 軍艦?いや護衛艦?適切な用…

犬山城と城下町はインスタの構えで

名古屋駅から北のほう、岐阜方面へ向かうと木曽川が東西に流れていて、それが県境になっています。 その木曽川のほとりの愛知県側にあるのが犬山市です。 名古屋から北にあり、岐阜市へ直接向かうルートからも外れるため、関東に住んでいたらわざわざ行く機…

牧場でバターを作ってみた

これまでで一番美味しいバターを食べました。 ほどよく冷やした容器に生クリームを入れて振ること15分、それだけで無塩バターができてしまうのですね。 自宅でやると温度管理や降る加減などが難しいのですが、牧場のバター作り体験なら、お姉さんがタイミン…

松平好きのテーマパーク?岡崎市を歩いてきた

2018年の年の瀬、仕事の隙間で岡崎市を半日ならぬ4分の1日ほど散歩しました。 まずいきなり岡崎城を攻めます。 岡崎城は小ぶりな復元天守ですが、内側はコンクリート造りのミニ博物館のようで、お城の完全再現を目指していないところが潔かったです。 同じ岡…

京都府・南山城村の道の駅で茶に埋もれる

南山城村は、京都府で唯一の村なのだそうです。 宇治からさらに南、奈良に隣接する木津川市から、東へ木津川を遡ると、鎌倉幕府に追われた後醍醐天皇が京都を脱出し一時的にお住まいになった笠置町があります。 現在は人口約1,300人の小さな町ですが、笠置駅…

京都の難民

私が持っている京都の街のイメージをお伝えします。 神社仏閣は特殊な領域であって、それ以外の、普通の人々が生活する街は、京都であってもごく普通というかむしろ、きれいではない。 それは別に京都の人々のセンスが無いからだなんて、滅相もございません…

備中松山城の麓の頼久寺の文化そして「ゆべし」

備中松山城の城下町である岡山県高梁市を歩いていたら、なかなか立派なお寺がありました。 なになに、足利尊氏が諸国に建てた安国寺の一つ。 足利尊氏・直義兄弟は、鎌倉幕府滅亡や建武の新政、南北著の争乱などで亡くなった人々を弔うために、全国に六十あ…

急に備中松山城

仕事で急に、お客様からクレームが来たのです。 ええ、クレームはいつも突然にですけど。 「お客様がお問い合わせの弊社担当は先日退職いたしました。現在の担当は長期休暇中です。」 ってことで、私が現地に行くことになったYO. 行ったこともない場所で扱っ…

旅の終わりは伊東でカクテルを

5月から点々と書いておりました、2018年5月連休の話は今回で最後となります。 最終回は、琵琶湖畔から横浜へ戻る途中の、伊東のバーのお話となります。 私は滅多にバーに行きません。 まず、オシャレに飲めない。カクテルって量が少ないじゃないですか。落ち…

伊東の街を散歩

2018年5月の連休に訪ねた伊東の様子を書きます。 連休の旅シリーズは、この次あともう1回で完結しそうです。 東伊豆の温泉地として有名な熱海に比べて、現在の伊東は静かな印象です。 温泉街の散歩は良い。 散歩の途中で興味深いポスターを見つけました。 お…

長浜がお土産天国になっていた

2018年5月連休の話、あと1回か2回のはずです。 尚、全部読まなくても全く支障がないし、順番に読まなくても全て一話完結の記事ですし、そもそも訪ねた順番に書いていないのでご安心ください。 琵琶湖のほとり、彦根城の北にある長浜城を訪ねましたよ。 長浜…

群馬、地獄ではなく天国コース

まだ2018年5月連休の話をします。 このブログをたまに見てくださる方は、一体いつまで昔のことを書いているかとお思いでしょうが、あと2,3回で書き切る予定でございます。 今回は群馬です。 北陸地方へ行く前に群馬で1泊したんですね。 今は懐かしい、連休初…

金沢城から松任城へ そしてブリ大根

まだ2018年5月の旅の話で恐縮です。 今回は、金沢城・兼六園と、松任城という城跡を訪ねた感想です。 松任城を知っている人は多くないと思うし、金沢城と松任城を並べてブログを書く人はあまりいないと思いますが、書きます。 金沢城イエーー でかーい 歩く…

祈りの森 大仙陵古墳

前回の記事で比叡山や三井寺を巡りましたが、今回は同じ日に訪ねた古墳について書きます。 関西在住の人なら思いもよらないコースだと思いますが、琵琶湖から京都も奈良も大阪もすっ飛ばしていきなり大阪湾南岸の「泉州」へ。 雨模様だった琵琶湖岸から一転…

琵琶湖の西側(湖西)を南下する

余呉湖は、琵琶湖の北東にポツっとある湖なんですね。 せっかくなので行ってみました。2018年5月連休です。 雨に煙って人影もなく、琵琶湖という大物のそばで息をひそめている感じがたまりません。 湖面沿いに一周できる道路があるので、またここへ来て晴れ…

近江八幡に出現したもう一つの街

2018年5月連休の旅の思い出です。まだ綴り続けております。 近江八幡、この、昔日の残照と現代に息づく歴史を感じる街の響き。 早朝の散歩では、期待に違わぬ姿を見ることができました。 近江八幡は琵琶湖のほとりにあり、水運を利用した商業が発展した街な…

能登半島の先で贅沢自炊とトレイル散歩

2018年GW、能登半島の先へ行ったときの報告をいたします。 とりあえず、端っこを見てみたかった。 能登半島の北端に、トレイルがあったのです。 写真の立札の情報から、椿展望台(2.0km)より禄鋼崎灯台(6.0km)まで、全長8kmとなります。 事前にはこの存在を知…

ご当地調味料で美味しかったものを紹介

国内の旅先で土産物屋を見ると、けっこう調味料があります。 各地のスパイスを合わせた七味なんかは定番です。 しかし正直、スーパーで売っている普通の七味のほうが美味しいことが多々あります。 そこで今回は、旅先で買った調味料の中で美味しかったものを…

熊野の夜と朝と昼

行ってきました紀伊半島シリーズ、第3回にして完結編です。例によって前の記事を読んでいなくても関係ない記事となります。今回は、食べたものや見たものをひたすら写真でご紹介します。熊野市の宿のお料理は、秋の恵みで始まります。栗、芋、豆、それから鮎…

でかいよ高野山

この記事は、日程的には前回の続きですが、特に前回を読まなくても構わないように書きます。和歌山県の九度山に前泊して、高野山へ向かいました。九度山になんとなく泊まって、「なんか近くにあるから」という発想で向かったのは申し訳なかったです。1日かけ…

チキンカツタワーへようこそ

チキンカツタワーに出会いました。手のひらの、指以外の部分くらいの大きさのチキンカツが6,7枚、重なっているものです。チキンは柔らかくクセがなく、筋や脂も気にならず赤みと程よいバランスで、衣はもちろんサクサク揚げたてです。それだけでも嬉しいのに…

吉野ヶ里。遺跡で公園で歩く歩く

佐賀県だったのですね。吉野ヶ里遺跡の名が全国に轟いたのは、1989年のことでした。有名になる前のこの場所は、1970年代: 農地や宅地を作ろうと土を掘ったら何か出た。1980年代: 工業団地を開発しようと調査したら、かなりいろいろ出てきた。という状況だっ…

長崎・平戸。玄関にして果ての街

長崎市を訪ねる人は多いけれど、平戸へ行く人はどれくらいいるのでしょう。で調べたところ、2015年の各自治体の統計は長崎市 669万人平戸市 178万人でした。うーん、4倍弱で、思ったより差はなかった。長崎から平戸までは 100kmあり、直接つなぐ鉄道はありま…

熊本。清正さまへの愛を街が叫んでいる。

はい、5月に熊本を訪ねました。お城へ行かねばなるまい。2016年の地震で大きく損壊した熊本城ですが、近付けば何かは見えるに違いないとアプローチします。たしかに壊れている。想像していたよりもあちこちが損傷し、ほとんど遠巻きにしか見ることができませ…

鹿児島、この星の活動の果てに

2017年5月に旅した九州シリーズです。今回は鹿児島のレポートです。いきなり桜島が噴火したようです。いやあ、灰が降ってるんだけど?鹿児島の人ってすごいね。こんなに灰が降る所で生活してるの?まさに桜島の縁を移動しているときに降ってきて、「なんじゃ…