撃沈しました。沼津ナイト
実にしょうもない話をしますので、あらかじめ恐縮させていただきます(変な日本語)。
富士山がよく見える土地で金曜日に仕事をしまして、せっかくなので1泊して土曜日に散策しようと沼津に宿を取りました。
午後7時半。
沼津駅の改札を出ると、めくるめく世界の中にいました。
駅ビル「アントレ」の食料品売り場でお寿司パック半額!
お買い上げです。
ここで一旦ホテルにチェックインし、荷物を置いて仕事の成果をまとめ、再度街を散策するつもりでした。
ええ、実際ある程度散策はしたのです。
焼鳥屋、居酒屋、ワインカフェ、イタリアン、様々なお店がありました。
軽く1杯街で飲んでからホテルでお寿司を食べるのもいいかなと、ぼんやりと考えていたはずです。
しかし私の足は再び沼津駅近くへ、今度は「しずてつストア」へ向かっていました。
そこでまた見てしまったのです。
普通~高級寿司まで全部半額!
お刺身半額!
ええ、悩みました。
しかしせっかく沼津にいることだし、こんなにもお魚の歓待を受けている。
ホテルの部屋でパーティとしようではないか。
・・・
前菜は生しらすでございます。
トゥルトゥルですぐ口の中で溶けます。
前菜その2は鯛でございます。
石川県産と書いてあったけど、半額でしたし鯛好きとして逃す手はなかったのです。
脂もほどよくしっとり美味しかった。
ここで静岡おでんの登場です。
高速道路のSAなどでおなじみ「天神屋」が沼津駅ビルにもあったので、こちらは定価で買っておきました。
生ものばかりだと飽きるかもしれないから、こういうのも入れておかないとね。
・・・などという認識は甘かったことを、もうすぐ思い知らされます。
ここで、メイン1である静岡寿司パックの登場です。
さすが沼津、皮や骨のキワキワで身が取れていて歯ごたえが良い。
特に太刀魚は見事でした。
この当たりでお腹いっぱいになってしまったのです。
いや、正確にはお腹いっぱいな訳はなく、生ものの許容量がリミットに達したようなのです。
次に控えしはメイン2なのですが。
しずてつストアで半額ゲットした、カニ、生エビ、ホタテ、ウニの入っている豪華パックですよ。
「沼津 魚がし鮨」という地元の製造元のお寿司です。
生ものはもう無理と内臓が言っているのですが、後には引けないのです。
特に生エビが、すごかった。
一口はおろか、二口でも食べきれず、三口でブリンブリンのネタをいただきました。
生エビなのに香ばしさがありました。殻の風味だと思いますが絶妙です。
お腹が限界を超えているのに美味しい・・・申し訳ないやら感動するやらの体験でした。
半額だからと欲張った貝刺し3点盛りもあったのですが、もう無理でした。
この記事で伝えたかったのは、沼津のお寿司事情が天国だということです。
私の地元のスーパーなら30%引きのシールで客が集まるのに、沼津のスーパーでは惜しげも無く半額シールの寿司パックが複数バリエーション並び、ライバル客がいないのです。
そして材料購入にも調理にも目利きがいるのでしょう、美味しいよ。
貝盛りは翌朝「昨日食べきれなくてごめんね」と念じながらいただきました。
これはサラダ、朝の貝サラダよ。
ホテルのエレベーターに「ご宿泊のお客様以外の出入りを禁止します」と書いてあったけど、私の部屋のプラ殻ごみはゆうに2人分の量があり、掃除の人は首をかしげたことでしょう。
おしまい。
豊橋散歩
横浜から名古屋や大阪へ行くときに、いつも通り過ぎてしまう豊橋という街があります。
最近は意識して立ち寄ろうとしていたのだけど、名古屋出張の予定が急に変更になったり、豪雨だったり、岡崎を歩き過ぎて時間がなくなったりと、なかなかご縁がありませんでした。
今回やっと、岡崎で開催された家康公検定の帰りに寄ることができました。2019年10月6日です。
行ってみたら、ついでに寄るというのは失礼なほどデカくて活気のある街でした。
JR豊橋駅から吉田城まで、歩いて20分はかかったと思います。
その間ずっと市街地でした。
市役所や文化施設がお城の近くにあり、駅からお城への方向に飲食店街やショッピング街が広がっているパターンです。
この日はたまたまお祭りだったようで、駅前の賑やかな通りでお子様による名物「手筒花火」の実演がありました。
いやーびっくりした。
10月というのに30℃になってしまった日、病み上がりの足でヨタヨタと吉田城に着きましたよ。
吉田城は、最初はおそらく戦国時代に牧野氏が作って、今川氏と松平氏が取り合った感じです。
場所的に静岡県と愛知県の境目ですもんね。
お城の縄張は、豊川という川を背にして比較的シンプルな構造です。
素人なのでシンプルとか言ってしまっていいのか分かりませんが、少なくともゴリゴリに防御のしくみを入れ込んだ城よりは、ポカッと川沿いの平地に立っています。
尚、江戸時代の天守は取り壊され、現在は鉄筋の模擬天守となっていて、中には吉田城と城下町の歴史の展示があります。入場無料。
合戦図の人の顔、かわいい。
1800年代前半の絵らしいです。
この日は勢川さんにて
豊橋カレーうどんの特徴は、うずらの玉子が入っていることと、なんとカレーうどんの下にとろろご飯が隠れていることなのです。
和風だしのカレーにとろろご飯、合います。
この部分だけで発明と言っても良いのではないでしょうか。
最初はカレーうどんとして美味しくいただいていたのですが、とろろご飯に辿り着くとむしろうどんはいらないと思いましたね。
豊橋カレーうどんの紹介ページはこちら
(公式)
http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/udon/
(おすすめ)
https://icotto.jp/presses/2250
これらホームページによると、このメニューは伝統的にあったものではなくて、2010年に市の観光協会と市内のお店が協力して開発したものなのだそうです。
なので、たしかにお店で見渡すと、地元の人ではなく観光の人が食べている傾向が分かりました。
すばらしいのは、地元の人に根付いた文化ではなくても、旅の人にお手ごろなグルメとして定着していることです。
基本的に1000円以下で、
「豊橋に寄るから食事はこれにしとくか」
というノリで、特にお昼には適しています。
あと個人的に、胃腸の病み上がりだったのでスープに穀類が入って食べやすかったです。
それから豊橋で感心したのは、駅前の精文館という地元の書店の歴史コーナーが異様に充実していることです。
隙あらば豊橋に立ち寄りたくなることうけあいです。
http://www.seibunkan.co.jp/shop/a/honten/
何だろう、豊橋の街からは活気と明るさを感じます。
浜松は浜松で面白いし、名古屋は言わずと知れた大都市ですが、その間に賑やかな街があったとは。
戦国時代から今川や松平、あるいは武田からも狙われて、江戸時代も藩主が何度か変わっているので、統治者のトップに絶対的な信用やアイデンティティを置かずに民衆は民衆同士で協力して立ち回ってきたのかな、
カレーうどん開発の根っこもそこらへんにあったりして、などと想像しつつの帰路でした。
さて、豊橋と川を挟んだ向かいには豊川の街があるのですが、そこは後日改めての目標となりました。
豊川稲荷を訪ねたいし、他の店のカレーうどんも食べてみたいし、次回はしっかり予定を取らなきゃね。
海鮮ミックスせんべい食べ比べ
先日、やたら進行の遅いウイルス性胃腸炎になりまして、少しずつ治りました。
固形物を食べられなかった4日間を経て、「今日からは大丈夫だろう」とは思うものの、往時のようにモリモリ食欲が湧くわけでもなく。
なんとなーく消化の調子が悪い日々に手に取ったのが海鮮ミックスせんべいでした。
食事ほど大仰なイベントではなく、かつ塩味があって消化が良さそうに感じる。
そしてすぐに少しずつ食べられる。
こうして私は数々の海鮮ミックスせんべいを食べ尽くしたのでした(食べ尽くしたのかよ)。
食べ比べまでやってしまったので、成果をお知らせします。
■セブンイレブンの「海鮮ごのみ」 100円(税別)
海鮮ミックスせんべい食べ比べのきっかけを作った商品。
いずれの小せんべいも程よい塩味と油っ気で、アクセントとなるのは揚げ煎餅っぽい醤油みりん味の波打つせんべいか。いかみりんもキュッとしまった味で、スピンオフもほしくなる。
個性がバランスが良く調和しついつい食べ進めてしまう。
■AEONの「海鮮せんべいミックス」 100円(税別)
ソース風味の揚げ煎っぽい小せんべいがこのミックスを特徴づけている。他はえび満月、いかみりん等のラインナップ。
緑色のせんべいはわさび風味であり、これもアクセントになる。
ソース、わさび、みりん、塩と味のバラエティがあり、いつの間にか1袋食べ切ってしまう。
ソース小せんべいのシングルカットもしくはスピンアウトの袋がほしくなる。
■ミニストップの「えびせんミックス」 100円(税別)
「えびせん」と書いているが、様々な色や形の小さなせんべいのミックス形態なので海鮮せんべいミックスとみなして良いだろう。
ミックスを牽引する際立った味のせんべいは無いが、全体的に強い海鮮風味がして穀物よりもシーフードを食べている気分になれる。他のミックスに比べて個性的なのはごま味で、黒ごまを練りこんだせんべいは強い風味がありアクセントになっている。
ところでミニストップとAEONで買ったものはいずれもトップバリュであり販売者も同じなのにミックスの構成が違う。それぞれのせんべいの味も微妙に違う。製造所は、AEONのほうは愛知県西尾市の製菓業者、ミニストップのほうは業者名の表示なしで「愛知県」とだけある。いずれも製造所は愛知県ということで、同じかもしれない、違うかもしれない、お隣かもしれない。
尚、AEONで買ったのは黄色のTOPVALU、ミニストップで買ったのはピンクのTOPVALUマークであった。調べたところ、ピンクのTOPVALUがメインブランドで、黄色は価格(安さ)を重視したブランドとのこと。どちらも100円だったけどね。
■ローソンで買った「お好みえびせん」 100円(税別)
他に比べてやや味と風味が薄い。優しくてふわっとした味のせんべいがひたすら続く。色は違えど味とテクスチャはどのせんべいも似ていて、ちょっと飽きてしまう。
尚、これはローソンのブランドとは関係ないかもしれない。製造・販売者にローソンの名前は無かった。
■ファミリーマート:海鮮ミックスせいべいの存在を確認できず
【所感】
海鮮ミックスせんべいは、ある程度の個性を持った様々なタイプの小さなせんべいのアソートであることが肝だと思った。
お菓子売り場では、海鮮ミックスせんべいの隣りにスピンアウト作品というか、元々はシングルだったと思われる商品が置いてあることが多い。すなわち、えび満月やいかみりんである。ミックスのグループの中でお気に入りを見つけたら、ユーザーは推しに特化した袋を買うことができる。場合もある。
私の推しはAEONの海鮮ミックスの、ソース風味せんべいである。シングルカット袋は見たことがないが、製造元の近くの地域ならもしかしたら入手できるのかもしれない。
セブンとTOPVALU2品の合計3点は甲乙つけ難いが、強いて挙げるなら黄色のTOPVALU「海鮮せんべいミックス」が1位である。ソースとわさびとみりん味が一堂に会している点を評価したい。
回転寿司 讃頌
2019年10月5日現在、体調不良にて絶食中なのですが、先週食べながら書き流した内容を公開いたします。思い出にひたりつつ。
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散歩していてちょっと座って1杯やりたいと思ったら、回転寿司が便利なのですね。やっと気が付きました。
喉が乾いたらビールを飲んで、1,2皿つまめばいいじゃない。
目の前には次々と流れる寿司の数々。
現代の竜宮城ではないでしょうか。
鯛を!炙って塩ふったの!
ヤバい。
ごめん語彙をなくしました。
甘くて香ばしいしトロみがあって、私が海へ還りそうです。
そして連続で容赦ないトロはまち。
蠱惑とはこのことでしょうか。
シングルで登場し、シャリにしなだれる脂ピチピチのハマチを見過ごせる訳がありません。醤油をはじく張力よ。
わたくしはこれで今日のすべてが終わって構わない。
そう思ったのに。
まかない軍艦には細かい切身がいろいろ乗って、小さな宝石箱や!
実はこの日、横浜駅周辺の立ち飲みや安い居酒屋を物色しようとしたのですが、さすがにメジャーな大ターミナルの近辺は安くてお得(自分比)みたいなのを探そうとしてもいろいろな条件がついて1人で入りにくく、あきらめて駅から離れた回転寿司に流れ着いたのでした。
「はま寿司」です。
食事時ど真ん中だと家族連れで行列ができますが、外せばすんなり入れます。
チェーン系の回転寿司、注文はタッチパネルですし、ひたすら流れる寿司たちと向き合う時間は至高です。
気がつけばカウンターで隣のおじさんなんか、ものの10分ほどでビール飲んで寿司を数皿つまんで会計へ。
江戸っ子の流儀なのか?
いずれ私はお店で蠱惑に悩まされ、煩悩に振り回されながらもキラキラした瞳で寿司を眺めております。
煩悩に惑わされつつも、自分のペースで食べられるのが良いところです。
タッチパネル方式だと誰にも気を使いません。
最近は回転しない寿司屋が増えていると聞きますが、回転寿司も永遠にあってほしい。
下の写真は牛カルビ炙りマヨです。
取ってもうた。
おいしいです。
魚では出せないダバダバ脂とワイルドな風味にテーブルが活気付きます。一人だけど。
最高に美味しいものを食べながら今まさに目の前を別の美味しそうなものが通り過ぎる。
回転寿司、恐るべき世界です。
9皿たべてもうた。
横浜から1歩も出なかった連休の日記
仕事が緊急事態でして、心の余裕が持てない日々が続いております。
休みの日は仕事を考えないようにと思っても降りかかる重い話の数々よ。
家に閉じこもってそればっかり考えていてはさすがに病んでしまう。
怒号の響く会議が終わった金曜日の翌日、
折りよく土曜日は9月14日、TOHO系の映画が安い日でしたので上大岡の映画館へ出かけました。
栄華の開始まで40分ほどあったので、一杯引っ掛けてみるかと駅前を歩いたところ、気になるお店が見つかりました。
肉バル。うむ。
ビール390円にトリッパのトマト煮込みが490円。安い。
トリッパ煮込みはトマトが濃くてハーブが効いたうえに、牛肉片も入っていてアツアツが出てきたの。
翌日も同じのを食べたい美味しさでした。
映画は『引っ越し大名』観てきたよん。
泰平の世の苦労話で、基本的にずっと平和な感じでしたが、何千人規模で丸ごと引越しって半端ないことだよなと、普通に思いました。
さて、映画のあとは何となく伊勢佐木町のほうへ。
大岡川をひたすら辿るのも良いですが、この日は上大岡の駅から海の方へ坂を登り、久良岐公園の縁を経由しゆっくり北上します。
こういう場所にも日常生活があるのだよなあと関心しながら。
伊勢佐木ストリートでは、ふらりと回転寿司です。
元祖寿司さん、ネタは小さいけどつぶ貝2カンで130円。甘みと海の風味とコリコリ食感、これもふたたび食べたくなる味です。
翌日は金沢文庫の資料館へ。
金沢文庫という一風変わった駅名は、鎌倉時代ここで実際に書籍を集めた人がいたことに由来します。
当時はどんな状況だったのか?
金沢文庫資料館すぐ横の称名寺という歴史あるお寺と合わせ、シンプルに資料が展示されています。
称名寺の門を出て海岸のほうへ歩いて行くと、海辺の公園で何かフェスが開催されていました。
よく分からんが、浜辺でビール飲むチャンスですかこれは。
チキンティッカというエスニックな鶏串、デカくて400円。
八景島を見ながらのひとときです。
ここから伊勢佐木町方面に移動し、知人と合流して飲むぜ。
スモークもりもり。
お店を移動して地元クラフトビールのお店で馬肉のスモークとクラフトビールをば。
解散後、酔っ払った勢いで横浜駅地下、ISETANのフードコートで焼鳥とビールいただいてました。ぼんじりうまい。
以上、飲んだくれた横浜の週末メモでした。