読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

欲望に身を任せた聖夜

変なタイトルですみません。

既にお気付きかもしれませんが、欲望とは生存に関するものです。

 

この日ばかりは開放しようではありませんか。

 
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いきなりですが、厚切りベーコンにポテサラをサンドし、上にはチーズマヨソースという代物です。

サミットストアの惣菜コーナーで手に取ったところ温かかったので、帰宅して速攻で開けてしまいました。


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パンの耳のような側面、こちら側は全て脂です。

赤身も脂身を柔らかく、真ん中のポテサラはマヨ成分多めで、ジャンクな滴りを堪能しました。

 

ドリンクはトップバリュのスパークリングワインからです。
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辛口のはスッキリしていて余計な甘さが無く、入手のし易さとコスパ(880円)で重宝しております。


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からの、サラダはえびアボカドで。

クリスマスらしい彩りを意識しました。サラダはたいていそうなるけど。


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よなよなエールを開けちゃうよ。


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オードブルを板に並べてそれらしくしてみました。

左上から時計回りにチェダーチーズチップ、プロシュート、サラミ、ブリーチーズ、サーモン・ホタテ・ホウレン草のテリーヌです。

テリーヌやサラミは正月まで使えそうです。

 

お次はグリューワインです。


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グリューワインとは、主にドイツなどでクリスマスシーズンに飲まれる、シナモンやオレンジピールを入れた温かい飲み物です。

今回はドイツのお土産にいただいた、もとからグリューワインとして瓶で売っているやつです。

意外と薄くて、なぜかヨーグルトのような味がしました。


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次はサミットストアのクリスマス風惣菜プレートてす。

左上のペンネ以外全てマヨ成分があり、一見サラダに見えるがなかなかお腹が膨れるセットでした。

ブロッコリーのうえにある赤いペッパーの実がポイントですね。

 

クリスマスといえばチキンということで、セブンイレブンの唐揚げ串を買っていたのでした。

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青ネギと一味唐辛子を添えて、クリスマスカラーを演出します。

こうして見るとあまり効果がありませんね。

 

上の写真で後ろにあるドリンクは、グリューワインのジンジャー炭酸水割りです。

南アルプス天然水の無糖のジンジャー炭酸水とグリューワインは、かなり合いました。


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グリューワインは元々スパイスを入れるものなので相性が良いのですね。

 

あと、クリスマスのスナックといえばピザポテトではないでしょうか。

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ジャンクを志向していた今日を満たす一品です。

 

あとはケーキかな。

ケーキがね。

白いクリームに赤い果実が乗っていて、なおかつお手軽なケーキなんて今日は見つかりませんでしたので


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ゆべし

突然のごまゆべし。

 

これまでの彩りを打ち消すようなこのスイーツで、今年の自宅欲望パーティを締めたいと思います。

 

ご清聴ありがとうございました。

京都府・南山城村の道の駅で茶に埋もれる

南山城村は、京都府で唯一の村なのだそうです。

 

宇治からさらに南、奈良に隣接する木津川市から、東へ木津川を遡ると、鎌倉幕府に追われた後醍醐天皇が京都を脱出し一時的にお住まいになった笠置町があります。


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現在は人口約1,300人の小さな町ですが、笠置駅前のスナックの名前が「ミカド」で、何かうれしくなったので載せておきます。

 

そこからさらに東へ木津川を遡ると南山城村の道の駅があり、何も考えずに入ったところ、めくるめきました。


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抹茶とほうじ茶ソフトmix!

("MAX!"と額の上で手を交差させる飛び跳ね方で)

 

抹茶のほうは、一口食べるとウホッと笑ってしまうくらい濃く、ソフトクリームなのに粉末でむせるかと思うほどで、苦味が程よくきいています。

ほうじ茶は、抹茶に比べると主張は大人しいのですが、透明感があり控えめな甘さで落ち着きます。

 

とにかくこの道の駅は、お茶推しが強烈です。


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パウンドケーキ、これはまあ、他の強いお茶に比べたら普通だったかな。


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これは何という食べ物か分からないが、デニッシュ生地をドーナツ状にしてカラメルをかけたようなやつで、お茶の主張はそこまで強くなかったけど見た目が独特ですね。

お菓子として美味しい。

 

一番強烈だったのは、「むらちゃプリン」です。


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なんか伝わりにくい写真ですみません。

抹茶を限界まで詰め込んだプリンだそうです。

道の駅公式サイトで見ていただきたい。

 

michinoeki.kyoto.jp

緑のプリンはもう「粉末そのものを食べているのでは」という濃さです。

 

あと、ほうじ茶のメレンゲみたいなのも試食で食べて濃さに笑ってしまったし美味しかったので、買えばよかった。

 

などなど、他にもまだまだたくさん、ここの食べ物を味わってしまうと、他のお茶の菓子が平凡に見えてしまうおそろしさがあります。

 

南山城村は人口約3,000人ということなのですが、村の総力戦かと思うほどのエネルギーが道の駅にありました。

 

 

最近、勤務先で出張に来た外国人に抹茶味のお菓子を出すと一瞬でなくなったりして、緑茶ブームが世界に広がっているのを感じますし、東へ数km行くと実は伊賀上野城があり、伊賀のニンジャと合わせて面白いことにならないかな、などと期待しております。

京都の難民

私が持っている京都の街のイメージをお伝えします。


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神社仏閣は特殊な領域であって、それ以外の、普通の人々が生活する街は、京都であってもごく普通というかむしろ、きれいではない。

 

それは別に京都の人々のセンスが無いからだなんて、滅相もございません、建物の高さ制限や開発の制限などがあり、ご苦労が多いからと推察申し上げます。

 

それはそれとして、外部から来ると、飲み屋に悩んでしまうのも余所者の悩みです。


京都からイメージされる豆腐とか湯葉とか漬物とか、別に食べたいと思わないのです。

いや正直に言うと、安いなら喜ぶけど、払う気がしない額だったり。

あと、京都ですし、一見さんですし、急に入れませんし。

 

それならばチェーン店でも構わないのですが、せっかく来たならカジュアルかつローカルなセンを狙いたい。

 

先斗町はたぶん良かっのだろうけど、秋の連休なんかに行ってしまったら激混みでした。

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とりあえず、完全にチェーン店だけど河原町三条近くの「はなの舞」に入ってみました。

ここは「はなの舞」なのだけど、実際にあった池田屋事件の跡地で、新撰組尊王攘夷派を襲撃した場所なのですね。


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階段の上にいるのは人形です。


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惨劇の跡地でカジュアルに飲めるというノリは嫌いではないし京都ならではなのですが、如何せんメニューと料理が寂しかったです。


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一瞬で食べてしまったけど、生麩の和風カプレーゼは良かった。

 

メニューが寂しかったので店を出て祇園まで行ってみたけど、祇園祇園で街が大人すぎました。

スナックと、なんか高そうな大人のバーばかりで価格帯的に入る勇気がない。

 

結局河原町通りまで戻って、やっと地下にある小さな居酒屋に入ることができました。


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スルメの天ぷらですって。

スルメが甘くて、カラッと揚がったやつに七味マヨ醤油をつけるの。

これがこの晩のヒットでした。


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はあー、焼鳥。

こういうのを軽く食べたいがためにどれだけ街を彷徨い続けたことか。


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鶏スジの塩胡椒焼ですって。食べたことなかった。

ナンコツ部分が肉に付いていて、かなりの噛みごたえですが、それがクセになるかも。

 

あと、違う店で池田屋の裏手のほうにあった鶏焼肉の店の鶏麻婆豆腐が美味しかったです。

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時間が無くて、アツアツ激辛の麻婆豆腐を飲むように食べたのも新鮮な体験でした。

 

そんなこんなで、

・関東にもあるチェーン店には入りたくない

・ローカルでも内輪っぽい店には入れない

・「おばんざい」とやらが高い

・丁度良さそうな店は激混みで断られる

と、何も考えずに秋の連休に京都で飲もうとしたら艱難辛苦を味わった話をお伝えしました。

 

京都の街の人は

「なんでわざわざこんな時期に来るんだろう」

という雰囲気があり、こちらは

「混んでいるとは思ったけど、ここまでとは思わなかった」

というアホさで撃沈した状態です。

 

最後に、特別付録(?)として嵐山の渡月橋の写真を掲載します。


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「そうだ、京都は平日行こう」

 

おしまい

ハーフバイキング形式のススメ 京都府亀岡市の宿にて

なるほど今まで考えつかなかったけれど、出現すると嬉しいものってありますね。

 

ハーフバイキングがそれでした。

 

すなわち、半分コースであと半分は好きなものを取ってきて好きなだけ食べられるものです。

 

今回は、京都府亀岡市にある

里山の休日 烟河(けぶりかわ)

www.kyoto-keburikawa.jp

の夕食です。

 

 

こんな感じのスタートです。f:id:baroclinic:20181126141551j:image

お造りが出てきていよいよ調子付きます。f:id:baroclinic:20181126141826j:image

なんと飲み放題も付いて、日本酒の地酒のほかにビール、ワイン、ハイボールなども飲めます。時間制限90分ですが。


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今まで、コース料理で様々な料理に様々な種類のお酒を合わせて試してみることはなかなかできませんでしたが、ここならできてしまいます。


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鮭と野菜の朴葉味噌焼、これは日本酒でもビールでも、赤ワインでもいけちゃいます。

ボジョレーもあったよ。


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ローストビーフはセオリー通り赤で行きましょう。


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コースの締めは鴨肉とツミレ鍋。

日本酒でも白ワインでも。

ああ、締めのうどん、出汁が染みておいしかったのに写真に撮っていませんでした。

 

さあ、胃袋が空いていたらバイキングへの船出よ。

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野菜のソテーがとても美味しかったです。f:id:baroclinic:20181126145744j:image

丹波地方の郷土食であるという、「ぼたん肉」の汁もありました。


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やはり豚肉に近いのですが、豚肉よりも弾力があって、ハーブのような風味がしました。ハーブだったのかしら。

 

食後のデザートはフルーツとケーキを好きなだけどうぞ。
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亀岡市ではわらび餅が何箇所かで見られました。


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ここでいただいたわらび餅は、関東で食べるものよりも弾力がありました。

 

なぜかトレーの真ん中に日本酒がありますね。

 

というわけで、落ち着いてコース料理を食べられることと、お腹の空き具合に合わせて量を調節できるハーフバイキングは、かなりありがたいものでした。

 

いろいろな所で取り入れてほしいという願いを込めてこの記事を書いた次第です。

 

あっ、食べ放題のほうにあったカレー、翌日の朝でも食べられると思って夜はパスしたら、翌朝は無かった。

それだけが心残りでございます。てへ

 

 

中国製の食べるラー油「老干媽」シリーズを食べてみた

中国から来た「食べるラー油」、けっこうイケます。

きっかけは知人からのいただきものでしたが、美味しかったので横浜中華街へ行った際に探したところ、食料品店にはたいがい置いてあり、シリーズ製品が複数並んでいてテンションが上がりました。

今回は、私が知る限り横浜中華街で入手可能なシリーズ全種類を紹介します。

 

〈横浜中華街で入手できた老干媽(ローカンマ LAOGANMA)シリーズ一覧〉
1. 豚肉入
2. 鶏肉入
3. ピーナッツ入
4. ピーナッツ・豆腐・ザーサイ入
5. 豆鼓入
6. 牛肉と豆鼓入
7. 玉ねぎ

 

1.豚肉入


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豚肉を干して細切りにした、やや固いものが入っています。肉だけど、お店の人いわく半年は持つそうです。


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シリーズの中で最も花椒が効いています。花椒とは、簡単に言うと中国産の山椒で、山椒よりも辛いです。直接舌に触れると痺れるよ。ちょっとした爆弾みたいです。

↓クワッと四方に開いた花椒、強そう。
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正直、豚肉は入ってなくてもよくない?とも思いますが、まあこれのおかげでラー油単体でも酒の肴になりますし、もやし炒めにかけるとタンパク質の追加にもなります。


2. 鶏肉入


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わざわざパッケージの真ん中に「骨付き鶏肉」と書いてあり、骨付きってどういうこと?と思ったら、たまに人差し指の先ぐらいの塊がありました。コクを出すためなんですかね。


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鶏肉はやはり干したものです。これも人差し指の先ぐらいの大きさで、食感と風味は唐揚げの赤身がやや硬くなった部分に似ています。というか、原理的にほとんどそのものかもしれません。従って、ラー油に漬かった唐揚げが入っていると考えることもできます。
尚、ベースの味は、豆鼓なし、花椒控えめで、もちろん鶏肉の風味があり、コクが豊かです。

 

3. ピーナッツ入


これが中華食べるラー油のスタンダードという感じがします。
日本の食べるラー油よりも花椒の風味が効いているけれど、痛いほどではありません。粒そのままのピーナッツのまろやかさが安心を与えてくれます。
シリーズ中で最も個性が無く、すなわちベーシックで汎用的であり、初めての人にはこれがおすすめです。

(写真が無くてすみません)

 
4. ピーナッツ・ザーサイ・豆腐入 "三味"


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3つの具材ともクニュッとした歯ごたえです。大部分をこの3つが占めて、隙間を唐辛子とラー油が満たしています。
豆腐は凍り豆腐に近いです。中国の干し豆腐なのでしょうか。とにかくおなじみのあの生の豆腐とは違う食感です。そして、味が付いていません。ピーナツもナッツ感ではなく、クニュッとします。ザーサイが、これまたいつものではなくて、クニュッとするんです。おそらく一度干しています。やたら塩辛く、この瓶の中ではザーサイが塩味をもたらしています。


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ところでもしかして、豆腐とピーナツとザーサイと、唐辛子と油って、1日に必要な栄養素が揃っているのではないでしょうか。ひょっとして完全食ってやつなのでは?
これを食べつつビールを飲んで日が暮れても大丈夫だったりして。

 

5. 豆鼓入


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赤いラー油の中に黒くて柔らかい、お味噌の風味が詰まった豆がぎっしり入っています。辛い油味噌とでもいうのでしょうか、調味料としての統合性はピカイチです。日本の食べるラー油にはない、(他のもいろんな方向性で日本にはないけど)味の深みがあります。


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ちなみに豆鼓とは、大豆を発酵させて塩を加えた中国の中国の食品もしくは調味料で、味噌に似ているっちゃ似ているけど、豆の固形分が明確なやつです。
「みそ味の黒くて柔らかい豆」と個人的には認識しております。

 

6. 牛肉と豆鼓入


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蓋を開けた瞬間に、ギュッと煮詰めたような牛肉の匂いがきました。食べるとたしかにギュッとした風味があります。しかし、なかなか牛肉の姿は見つかりません。豆鼓や唐辛子の種ぐらいの大きさの牛肉片が入っていて、色や形が似ているので見つけにくいようです。


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豆腐にかけたら肉味噌のような役割を十分に果たすでしょう。シリーズの中で、濃さNo.1です。

 

7. 玉ねぎ


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香ばしい!甘い!美味い!ついついお菓子のように食べてしまいます。しっとりした食感ではなく、クリスピーです。大豆の粒も入っていて、意外にもこれがクリスピーで香ばしいのです。花椒も入ってはいるけれども、他に比べると控えめです。辛さも柔らかめで、スナック菓子のように食べ進んでしまう危険があります。


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以上、横浜中華街で入手できたシリーズ全ての紹介でした。

 

あ、注意点があります。

蓋が固いです。

紹介した7個中、6個は金属のテコ式の蓋オープナーを使わなければ開きませんでした。
蓋オープナーは千円以下で買えるので、用意しておくと良いかもしれません。

 

あと、店舗によって価格が異なります。

こういう自由競争は私が中華街を好きな理由の一つです。

ここで紹介した商品はほとんど280~400円の範囲ですが、自分で歩いて好みのお店を見つけるのも散歩の醍醐味だと思います。

 

以上です。