肉松とは、中国の桜でんぶのようなものでした
本日は11月の第3木曜日、ボジョレーヌーボーの解禁日でしたが、関係ない話をします。
中国から来た方に、勤務先でお土産を頂きました。
紙袋の中に個包装で、ケーキのようなものやスナックのようなものなどが入っていて各々好きなものを一つずつ取って行くのですが、皆さん一度手に取ってから首をかしげ再び袋に戻す食べ物がありました。
「黄金肉松餅」
一見お饅頭のように見えるのですが、「肉」と書いてある・・・甘いの?しょっぱいの?
もししょっぱかったら中の肉が悪くなっている心配があるし、甘かったら肉が甘いとか怖い。
ということで、避けられてしまったこのブツは私が食べますよね。
答えは、甘い肉でした。
食感と味は、日本の桜でんぶによく似ています。
甘くてパサパサした動物性の繊維です。
ただし、日本の桜でんぶが魚の繊維であるのに対して、この肉松は、豚肉です。
正直、この形態になってしまうと魚も肉も区別がつきません。
ただこちらの肉松には中華っぽい八角に似た風味が付いていますが、豚肉独特というわけではないと思います。
おやつと食事の両方に使えて重宝するしお子様も喜ぶものかもしれません。
食事だと、中華粥に入れたり卵焼きにいれたり、パンに挟むもよし。
おやつなら、この黄金肉松餅や、パウンドケーキのようなものに乗せてしまうのもアリ。
私がいただいた黄金肉松餅は、パイ生地に似た皮に包まれているものでした。「あん」であるところの肉松はぎっしり詰まっています。
・・・これが普通の餡子だったら美味しいねって言いながら食べたことでしょう。
しかし、肉であります。
日本人には(まだ)馴染みがありません。
異国の人の味覚になって、異国の体験をしてはどうだろうということで、ボジョレーヌーボーと共にいただいてみました。
あら、けっこう合うじゃない。
酸味があって軽やか爽やかフルーティーなボジョレーヌーボーと、どっしり甘くて香辛料の風味もかすかに付いた繊維質の肉松パイは、舌の上で意外と調和しました。
もしもお土産でもらったり、中国の旅先で見かけたら、勇気を出して試してほしい食材です。
日本で流行る日もいつか・・・やや遠い未来にやって来るかもしれません。