読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

美味しい蕎麦の店は言わない事にしているし僕は知らない

7月12日(日)と13日(月)は、長野の松本市やその周辺の高原を旅してきました。

松本駅の前の立飲み屋にて、テーブルの七味の貸し借りがきっかけで地元の方とお話ができ、いくつか食べ物の情報を得た中で、最も印象に残っているのが今回の記事のタイトルです。

いわく、蕎麦の好みは人それぞれで、何が美味しいか評価が全く違う。
十割のボソボソした素朴な蕎麦が好きな人もいれば、白っぽくてコシのある洗練された蕎麦が美味しいという人もいる。
昔は自分が美味しいと思った蕎麦屋を人に勧めたこともあったが、「全然美味しくなかった」と言われて以来、人に言うのは止めたとのこと。

たしかに、長野に来たら漠然と美味しい蕎麦が食べたいと思うけれど、それが具体的にどういうものなのか、自分でも明確ではありませんでした。
ボソボソしたのもコシがあるのも、両方好きです。

私にとって蕎麦は、焼肉やパスタよりもずっと基準が曖昧なものだと気付きました。

というわけで長野では今回は蕎麦を食べなかったので、高原の草と空の写真を貼っておきます。

とりあえず帰宅した今は、冷たくて喉ごしが良くて、天かすとネギと紅葉おろしが付いたもりそばを食べたいです。