読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

2018年3月31日、横浜の桜たち

散歩して桜の写真を撮ってきたよ。見て見て〜、という記事です。

全て本日2018年3月31日の様子ですが、歩いた道順と下記文章の順番は異なりますのでご了承ください。

 

まずは、ザッツ大岡川です。
f:id:baroclinic:20180331200508j:image

散り際ギリギリで、お見事でした。

去年までたくさん並んでいた露店は、かなり減りました。

これも時代の流れなのでしょうか。
f:id:baroclinic:20180331201200j:image

 

大岡川の桜が有名で、たしかに量が多いのですが、横浜市内の他の川沿いにも並木があります。
f:id:baroclinic:20180331201551j:image

相鉄に沿うように流れる帷子川もなかなかのものです。

 
f:id:baroclinic:20180331201820j:image

天王町駅周辺では、3月から鯉のぼりもブンブン揺れています。

今日は大岡川と同じく散り際でしたが。

 

川といえば帷子川よりもマイナーな、かなりマイナーな石崎川というのがありまして、横浜駅の東口から帷子川と並行して1.5kmほど流れたら、帷子川と合流してしまいます。

ここにも桜並木があり、跨線橋の上まで来ると桜の花の中と同じ高さで見ることができる箇所もあります。
f:id:baroclinic:20180331204050j:image

ここの桜は他より少し早いらしく、明らかに散っている最中でした。

 

では、川を離れて公園の桜を見てみましょう。

 

掃部山(かもんやま)公園は、桜木町から内陸側に向かった小高い丘の公園です。

かつてかの井伊直弼がここの土地を買い、官名が掃部頭だったことが公園の名前の由来です。
f:id:baroclinic:20180331212451j:image

今日がMaxといった咲き具合でした。

桜木町や野毛エリアのセレブファミリーが多い印象です。

露店は一切ありません。

 

からの、野毛を経て、根岸森林公園イエーイ
f:id:baroclinic:20180331204742j:image

圧巻の桜、圧巻の芝生、座り放題のパラダイスです。


f:id:baroclinic:20180331205046j:image

閑静な住宅街の中に現れる、なだらかでなおかつ雄大ランドスケープ


f:id:baroclinic:20180331205315j:image

 「公園内で飲酒禁止」の看板を1つ見かけたのですが、許可を受けているような出店で売っていたし、たいがい皆さん飲んでいるので私も1杯いただきます。


f:id:baroclinic:20180331205704j:image

 散歩の途中で芝生に座って花を見ながら飲むビール、ありがとうございました。

今年の花見はこれで気が済みました。

最後は風が吹いてビールが全部こぼれました。

 

根岸森林公園から山手の閑静な住宅街を数km歩いくと、本牧山頂公園があります。

ここはそれほどモリモリとした桜が無く、駅から遠いため、人出は多くありません。

ファミリーに桜の樹を1本というぐらいゆったり素朴にくつろげます。
f:id:baroclinic:20180331210835j:image

勘所を押さえれば、10本でも独占できるかもしれません。


f:id:baroclinic:20180331210953j:image

(上の写真右端の真ん中よりやや下に、一組だけ宴をしているグループがありました。ここは良い)

 

なんだかんだでこれらの桜を見るために20km歩いていました。


f:id:baroclinic:20180331213510j:image

帰宅して桜色のロゼワイン(とはこれいかに)で一息。

 

掃除洗濯の他には散歩と飲酒しかしなかったけど、今日はこれでいいはず。きっとたぶんいいはず。

 

 
f:id:baroclinic:20180331213951j:image

 

 

餃子の具が余ったらアレンジを考える

餃子の皮は使い切ったし、もうお腹いっぱい。

そんなときは、餃子の具の翌日のアレンジを楽しみにします。冷蔵庫がちょっと臭うけど。

美味しくて涙がにじんだほどだったアレンジがこちら、焼きビーフンになります。


f:id:baroclinic:20180317162155j:image

ケンミンの焼きビーフン使用です。

スーパーで88円、カロリーはたったの226kcal、フライパンで3分です。

ビーフンに元から味が付いているので、新たな味付けさえ必要ありません。

適当なタイミングで餃子のタネを投入し、麺をほぐしつつ混ぜて、汁気が飛んだらだいたい完成という流れです。

写真のときはシイタケを入れてみました。

お皿に盛り付けてからパクチーなんかを乗せると、鮮やかで風味が増します。

もちろんラー油をかけてもテンションが上がります。


これの素麺バージョンもナイスでした。

素麺もビーフン同様に、小さめのフライパンでほぐしつつ具を混ぜつつ汁気を飛ばします。

仕上げにナンプラーで風味をつけたのがポイントでした。

パクチー + ナンプラー + 生姜で、東南アジアに行ったことのある人なら現地の風を思い出すことうけあいです。

青島ビールシンハービールなどがあれば完璧です。


調子に乗って試したのが、餃子の具のせラーメンでした。
ラーメンは袋入りラ王の塩味です。


f:id:baroclinic:20180317162232j:image

しかしこちら、ラーメンと餃子が明確に分かれた味となりました。

不味くはないのですが、再びやることは無いでしょう。

そういえば餃子ラーメンってまだ見たことがないのですが、みんな餃子もラーメンも好きだから、わざわざ混ぜたくないのでしょうか。

ラーメンと餃子セットはよく見かけるし、あれほど至近距離にあるにもかかわらず、ドッキングしたものは見たことがありません。

ワンタン麺ってやつはあるんですけどね。


他に、餃子の具アレンジレシピを想像してみました。

・餃子の具ライス
 ある意味、皮の付いた餃子でご飯を食べるよりも健全だと思うのですが、不思議とピンときません。ガパオライスならアリなのに。

・餃子の具カレー
 無理に融合する必要は全くないのですが、過去に麻婆豆腐とカレーを融合した実績のある松屋さんに
試してもらいたいところです。

普通に焼き餃子をカレーライスに乗せる形なら、CoCo壱番屋で実現しそうな気もしますね。

本日はそんなところで。

 

瓶の蓋が開かなくて、ツールまで買った話

ここ十年か二十年か、あるいは三十年くらい、瓶の蓋が開かないなんてことは無かったんです。

蓋が開かなかった最後の記憶は幼稚園の頃、母親がジャムの蓋を開けられず、私も挑戦したが開けられず、蓋に輪ゴムをぐるぐる巻いて布巾をかぶせて捻っても開かず、途中参戦した父親も格闘の末、やっと開いたけど家族で脱力気味になった、みたいなシーンです。

技術の発展によって瓶と蓋の寸法精度は上がる一方だから、今後は蓋が開かないなんてことはある訳がない。
いつしか漠然とそう思っていました。

しかし唐突にそれはやってきました。

なるほど、輸入食品でした。

1日目: いやー参ったな。今日食べたかったんだけど。まあ日を改めれば開くでしょ。

2日目: 意外としぶといな。でも明日になればさすがに開くでしょ

3日目: (開かなかったのでネット検索する) 「瓶の中が真空になっているかもしれないので、温めてみましょう」「手首ではなく肘から腕全体の力を使ってみましょう」→だめでした。

4日目: 職場や知人で力の強そうな人に頼むことを検討するも、モノがラー油であり、運搬リスクを考えて断念

5日目: 毎日少しずつ力を加えれば、いつか開くと思う

6日目: コツコツ捻る
7日目: コツコツ捻る

8日目: 100円ショップでラバー式の蓋開けツールを購入して挑戦 → 残念


f:id:baroclinic:20180224210353j:image

ラバー式の蓋開けツール、ペットボトル開け機能も付いてさらにマグネットで冷蔵庫にくっつけることもできるのね。優れモノだわ。今回は開かなかったけど・・・

9日目: ラバー式でコツコツ捻る
10日目: ラバー式でコツコツ捻る

11日目かそれくらい: こうなったらあのお方の力を借りるしかあるまい・・・そう、梃子(テコ)様だ。


f:id:baroclinic:20180224210414j:image

12日目かそれくらい: 東急ハンズにて680円の梃子様式ツールを確保。ツールと力を合わせて格闘の末、ついに勝利!

いやー長かった。

開いた瞬間を脳内でリフレインする快感になるくらい長い道のりでした。

ちなみに、開けた瓶はこちらになりなす。

中国から来た「食べるラー油」、
日本のとは少し違うけど、きっと日本人にも美味しい。


f:id:baroclinic:20180224210457j:image

ピーナッツ入り、豚肉入り、牛、鶏、豆鼓など、バリエーションも豊かです。

通販でも買えますし、横浜中華街の食料品店に行くと現物とバリエーションを目の当たりにできます。

梃子様を自宅に召喚できたので、これから安心して他の味を試せます。よかったね。


f:id:baroclinic:20180224210549j:image

 

エンゲル係数について考える

エンゲル係数がニュースになりましたねえ。

国会答弁で野党が、エンゲル係数は上昇傾向にあり生活は苦しくなっていると指摘しました。

これに対して安倍首相は、

エンゲル係数の上昇自体は「ファクト」だと認めつつ、その原因には「物価変動のほか、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と反論

したとのことです。

news.nifty.com

私は特定の政党を支持している訳ではなく、どの政党も賛成できる政策とやめてほしい政策があって選挙は悩ましいといったスタンスで、このブログもどういう結論になるか分からずに書き始めていますが、どうにもテーマが面白いので書いてみます。

Wikipediaの「エンゲル係数」の項目がこの国会答弁の翌朝に、匿名のユーザーによって

「値が高いほど生活水準は低い」とする「概要」の項を全面的に改稿、エンゲル係数の重要性を否定する内容に書き換え

られたことで、この話題性が大きくなりました。

これを発見した人がTwitterでつぶやくと一気に拡散し、ちょっとバズります。

そして事態はWikipedia書き換え合戦へ。

これに気づいたWikipedia運営が、この項目の編集を一時的に凍結というところで現在は落ち着いているようです。

私が個人的に眺めていたTwitter界隈では、「エンゲル係数が高いほど生活は豊か」と本気で思っている人が複数いて、それはそれで考えさせられました。


さて、我が生活を省みると、エンゲル係数は高いと思われます。
ええ、家計簿をつけていないので感覚だけですが。

食べ物のブログを書いているぐらいですから、食べ物のことを考える割合は大きいです。

服にも靴にも鞄にも興味がない。車もない。安アパートに住んでいて、趣味は散歩と読書。犬は好きだが犬はいない。収入は低い。

食費の割合が高くなる要素しかない。

さてここで問題になるのは、「どこまでをエンゲル係数の食費としてカウントするか」です。

1ヶ月の半分ぐらいは自宅でお酒を飲んでしまうのですが、お酒自体はカウントしないとして、自分で「オードブル♪」なんつってメインの炭水化物の前にいただく前菜は、エンゲル係数を算出するための食費に含まれるのでしょうか?


f:id:baroclinic:20180204200435j:image

安くはないけど美味しいからつい買ってしまう焼豚はどうでしょう?

出張に行って地元の刺身や地鶏の惣菜、名物の弁当を買い込んでホテルの部屋で地酒と楽しむ場合は?
f:id:baroclinic:20180204200501j:image

・・・って、アホな生活を垣間見せてしまいました。

でもこの観点からだと、、「エンゲル係数が高いほど生活が豊か」という感覚も分からなくはないのです。

食費を切り詰めようと思えばもっと切り詰められると毎日思っております。

しかし、極限まで切り詰めたら私の元気がなくなってしまいます。

食事の楽しみは、生きて行くうえで必要なのでございます。

一方、最近食糧の価格が上がっていることは事実であり、それはそのままエンゲル係数に反映されることでしょう。

オードブル的な食卓の華やかさを楽しみつつも、野菜や肉の価格が上がって困ったなあ、とも思います。

なので、私の結論としては、「エンゲル係数が高いことが一概に生活の質の低下を示すものではない。しかし、食糧の価格の上昇によって生活が圧迫されている側面もある」という当たり前のことになりました。

 

当ブログは今後も真摯に食べ物を見つめる所存です。

 

ご当地調味料で美味しかったものを紹介

国内の旅先で土産物屋を見ると、けっこう調味料があります。

各地のスパイスを合わせた七味なんかは定番です。 

しかし正直、スーパーで売っている普通の七味のほうが美味しいことが多々あります。

そこで今回は、旅先で買った調味料の中で美味しかったものをお知らせします。

 

■ナンデンゴたれ 宮崎県

宮崎には、柑橘類をブレンドした醤油ベースの「たれ」がローカルで様々あるようです。
鰹のたたきや鶏肉、焼肉などに幅広く使えるものです。

私はたまたま宮崎県内の道の駅でこれを購入しました。


f:id:baroclinic:20180121222441j:image

特にラム肉と野菜を炒めたやつにめちゃくちゃ合いました。
いわゆるジンギスカンですが、市販の焼肉のたれよりかなり美味しい。

炒めているときに入れてもよし、できあがってからかけてもよし。

ゴマとナッツのコクがあり、フルーティーな酸味あり、まろやかな甘みありの、醤油ベースです。

2018年1月現在、大手の通販サイトでは取扱いが無いのですが(大手ではないサイトにはある模様)、宮崎県内の道の駅などにはよく置いていました。


■淡路島オニオンスパイス

玉ねぎの名産地である淡路島をストレートに出したお土産調味料です。


f:id:baroclinic:20180121222518j:image

玉ねぎの風味が香ばしく、他の香辛料のブレンドは胡椒中心でほどよくまとまっています。

塩味も付いているので、これも肉野菜炒めにサッとかけるだけで、他の味付けは必要なく美味しくなります。

焼いたお肉の味が少し足りなかったときにも、お皿の端に振ってお肉をつけて食べるとうれしい。

これは大手通販サイトで買えるようです。


■ニュースコ 静岡県・伊豆

「ニューサマー」という伊豆特産の柑橘類と青唐辛子のタバスコを合わせて、このようなネーミングになりました。

液体ではありますが、すりおろしたオレンジの存在感があり、ペースト的にたっぷり付けていただけます。

豚肉や鶏肉はもちろん、焼きイカや白身の焼き魚にも合いました。

すみません、写真を撮らないうちに使い切ってしまいましたが、これも大手通販サイトで買えるようです。


f:id:baroclinic:20180121223848j:image

□(定番)レモスコ 広島

定番化した柑橘+タバスコ調味料かと思います。

以前は広島へ行くたびに買っていましたが、今は首都圏のスーパーでもたまに売っていますね。

首都圏に進出するくらいなので、間違いなく美味しい。


□(定番) コーレーグース 沖縄

島唐辛子泡盛に漬けて、辛い液体にしたやつです。
最近作られたお土産ではなく、昔からある調味料なのだけど、首都圏のスーパーではあまり見かけません。

最初は「なんだ?!」と思いましたが、チャンプルー類や沖縄そばにかけるとクセになります。

 


・・・というわけで、キッチンよりリビングに調味料の多い我が家です。