読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

西友のカレーを食べてみた。

けっこうな種類が出ているのです。

未だに全容は把握できず、というか食べているそばから種類が増えているのかもしれません。

 

なので全種類を網羅する完全レビューはできませんが、ここでは食べた順番に感想を書いて参ります。

 

ちなみに西友は、自宅からそれほど近くはないのですが、PBのカレーがあるという話を聞いて行ってみました。

 

さてトップバッターは、見た目のインパクトが最も大きかったこちらです:

  • レモンクリームカレー (150円)

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クリーミーさが特徴でした。レモン要素はルウの色がメインで、風味と味は微かに地平線の彼方にあるのかなーという程度で、辛さはほぼ無し(辛さ指標2)。もちろん味はカレーであり普通に美味しく、レトルトカレーの変わり種としての面白さはあるけれども、個人的にはもうちよっと変化球成分を極端にしてほしかったです。
上の写真のパクチーは別途用意したものです。合いました。

 

  • ソテードオニオンと焙煎香辛料のカレー (85円)

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中辛の設定だが、ほぼ辛さを感じず、かすかにあるかな程度・・・と思っていたら、数分後にじわじわきました。
食べ始めにふわっと胡椒やシナモンを初めとしたブレンド香辛料の香りが広がるのが独特ですが、味は普通のまろやかな味のレトルトカレーです。ジャガイモと人参の固形がけっこう入っているのは嬉しいです。
味に深みはありませんが、上に広がるスパイスの香りと数分後に伝わる辛さがちょっぴりエキゾチックで、85円のコスパはそこそこ良いです。

 

  • バターチキンカレー (150円)

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うーん普通のレトルトカレーです。僅かにバターが香るかな。ルウの色は赤いけれども激しい辛さは無く、固形物はチキンのみです。普通に美味しいけれど、150円で普通のレトルトカレーの味ならもっと安いものを選ぶかなあ。

 

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しゃびしゃびのルウで、これまで食べた西友シリーズのどれよりもエスニック度は高かったです。確認できる具材はナス、タケノコ、唐辛子、鶏肉。レモングラスの風味が明確で、ココナツ風味もあり。エスニック度ではいなばのグリーンカレー缶のほうが強いが、こちらは野菜の具材がしっかり入っているアドバンテージがあるかも。

 

  • レッドチリカレー (85円)

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第一印象は塩味控えめ。辛さが舌全体にふわっときて、先に紹介したソテードオニオンカレーの辛さ増し版といった味で、ざっくり言うとこれも普通のレトルトカレーです。唐辛子的なチリ感は特になくて、胡椒気味の辛さがあります。

 

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やっぱり味はもうさ、これまでの結果からだいたい予想できるのだけど、なにしろスープスタイルですから、普通のレトルトカレーからは離れることができました。味はけっこう良く、様々な食材が溶けたエキスの味がして、液体でズズーっと飲めて胃が欲している感覚はあります。写真では全然見えないけど具材も他のカレーより大きくニンジン、ジャガイモ、鶏肉です。風味の中心はどうにもこれまでのシリーズと同じですが、やさしいエキス的な液体には滋養を感じます。

 

  • ザグダールカレー (150円)

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まず袋からルウを出すときに驚いのが、粘性が高いことでした。わたくしこの時に限って開け口を小さめにしてしまったので、あちちちとなりながら袋を絞りました。一口食べたところ、クリームとチーズの風味がしっかりしていて濃厚です。固形分はひよこ豆ですが、固形分とか関係ないくらいルウ自体がモッタリしてほうれん草の粒粒が確認できます。これは安いレトルトカレーのラインナップにはないパターンで、ちょっとした贅沢感もあり満足度が高いです。辛味のパターンは他と同じですが、これは再度買いそうです。暫定1位です。

 

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以上、今回はここまでです。

 

お気づきの方はいるかもしれませんが、無印良品カレーとの比較をしていませんね。

なんというか、無印良品のはガチすぎて比較どころではないというか、西友カレーは無印カレーのジェネリック版とあえて言ってみます。

西友カレーのパッケージの裏にこのような図があるのですが、


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消費者の70%の支持を得るという作業によって、味が真ん中に寄るのでしょう。

それはそれで一つの方法だと思い、それなりに楽しませていただいております。