読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

犬山城と城下町はインスタの構えで

名古屋駅から北のほう、岐阜方面へ向かうと木曽川が東西に流れていて、それが県境になっています。

 

その木曽川のほとりの愛知県側にあるのが犬山市です。

 

名古屋から北にあり、岐阜市へ直接向かうルートからも外れるため、関東に住んでいたらわざわざ行く機会はなかなか無さそうです。

 

ところがいざ行ってみたら、犬山そのものを目指して来たような人々に大量に遭遇しました。外国からの人々も大勢いたのです。

 

犬山のキラーコンテンツは、言うまでもなく犬山城です。

江戸時代から現存する天守が残る、国宝です。


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なるほどさすが、木曽川のキワキワに建ち、最上階の欄干から見下ろす直下は木曽川の水でした。


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そんな犬山の城下町が面白いことになっていました。

 

確実にインスタ映えするデコレーション団子に長い行列ができていました。

 

すみません、人が購入したものを眺めていたのですが、写真を撮らせてほしいとは言えず、かといって並んでまで団子を食べる気分でもなかったため、写真なしです。

 

文章で説明すると、串に刺した白玉団子のうえに、モンブラン的にカラフルなあんを絞り、その上からカラフルポップな飾りを乗せたりしたものでした。

 

どうやら犬山は正面からインスタ映えを狙う作戦に出たようです。


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私がついつい頼んでしまったのがこちら、クラフトビール飲み比べセットと串カプレーゼでございます。
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飲み比べセットって、映えるよねー。

さらに映える串カプレーゼで効果倍増だよねー。

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ちなみに串カプレーゼとは犬山オリジナルで、名物の串田楽を起源とする「串物の街」のコンセプトに沿ったものだそうです。

 

あと、ビールは別に犬山とか愛知県のものではなく、こちらの地元横浜でした。まあ、映えをテーマにしているのですね、うん。

 

このインスタ映え食ストリートは、渋い国宝の犬山城とは対照的ですが、なるほど日本の伝統的建造物を見ると同時にラブリーポップなインスタ映えグルメもいただけて、外国人にも美味しいのでしょう。

 

新しい街づくりの記事を見つけました。

http:// https://news.yahoo.co.jp/byline/otaketoshiyuki/20180131-00081116/

この記事に、映えるインスタ団子の写真もあり、私が感じた犬山の機運の理由もバッチリ書いてありました。

 

名古屋や東海道という大動脈から少し外れたポケットのような街が今、面白くなっているのを思いがけず見てきた休日でした。