祈りの森 大仙陵古墳
前回の記事で比叡山や三井寺を巡りましたが、今回は同じ日に訪ねた古墳について書きます。
関西在住の人なら思いもよらないコースだと思いますが、琵琶湖から京都も奈良も大阪もすっ飛ばしていきなり大阪湾南岸の「泉州」へ。
雨模様だった琵琶湖岸から一転、夕方の泉州には爽やかな風が吹いていました。
写真は古墳にほど近い博物館前です。
大仙陵古墳、通称だと仁徳天皇陵。日本すなわち世界最大の前方後円墳です。
近くまで行ってみても、前方後円墳の形は認識できないので、博物館で「そっかあ。そうだよね」と上から見た形を確認するのが良いでしょう。
写真奥の盛り上がった木々がそれです。
普通の住宅地の中に唐突にある感じが好きです。
古墳も含めてこの界隈を、私は個人的に「静かな大阪」と位置づけており(お近くにお住まいの方には異論があるかもしれませんが)、何度か散歩したことがあるのです。
さて古墳、まずきちんと見られる場所から見ますよね。
神社ではないけれど宮内庁管理で、やはり神社に近い、素朴な「森」の雰囲気を持っています。
一周すると2kmちょっとです。
古墳に沿えば信号も無く、森と水が側にあるフラットなコースなので、ランナー視点からも良い場所です。
が、近隣の住民および見学者の邪魔にならないようにしましょう。
癒し、あります。
ねこさん
ねこさん
はにわさん(何)
「森」の中へは、決して入れないのです。
おそらく宮内庁の方しか。
通称仁徳天皇陵ですが、本当にそうだったのか?そもそも仁徳天皇は実在したのか、明確な証拠は無いようです。
ではどの天皇からが確実に実在したのか、これは議論が分かれる所なので、ここでは深入りしません、できる訳がない。
そういう意味で、ほとんど誰にも触れられることのない木々が、すぐ近くでゆらゆらとそよいでいるのが不思議で仕方なくて、以前に来たときと同じようにただ眺めていました。
お散歩グルメが無くてすみません。
堺という街で考えると、お茶関連のお土産があり、産地というよりは消費地だった戦国時代の名残なのでしょう。
あと前方後円墳形のクッキーとかかわいいですよね。
という訳で、今回は水と緑といにしえのゆらめきを眺める回でした。