週末は北鎌倉駅の改札すら出られないという話も聞いた紫陽花シーズンですが、平日なら大丈夫だと思ったんです。
2018年6月18日(金)、平日に休みを取れたので行ったのです。
甘かった。
改札は出られましたが、紫陽花で有名な明月院まで800mほどの道には行列が形成されかけていました。
なるほど、東京方面から来ても横浜からでも、藤沢や静岡方面から来ても、1日かけて鎌倉を巡るなら、午前10時くらいに北鎌倉からスタートしたいですよね。
行列にハマってもうた。
鎌倉検定3級を取り、平均的な観光客より少しは鎌倉を知っているという自信もついたワタクシが混雑にハマるとは・・・クッ
しかし北鎌倉で降りてしまったので予定変更もできず、明月院でございます。
こんな感じ
今年(本日?)のお地蔵様は淡いブルーでした。
数年前に来たときはカラフルゴージャスだった気がしますが、気分もあるわよね(誰の)。
明月院は全く悪くない、どころか鎌倉を勉強したら敬意を持って拝むべき鎌倉幕府ゆかりのお寺ですが、私は勝手にトホホな気分になって、人混みからの脱出を誓います。
鶴岡八幡宮・鎌倉駅方面へ向かわず、北鎌倉から住宅地〜ハイキングコースを辿って海へ向かってやる。
これが鎌倉検定3級の実力よ(違う)。
人混みから道路を1本渡っただけで、人影ゼロの静寂があるのが鎌倉です。
私だけの紫陽花・・・いや正確には近所の住民のだと思いますが、今見ているのは私1人よ。
タチアオイもシーズンインです。
人影まばらな道をてくてく
両側に紫陽花が咲いている長い階段にも人影はありません。
急に視界が開けて海が見えたり
紫陽花の向こうにバンブー
ただしハイキングコースには紫陽花はありませんでした。
タイワンリスさんお久しぶりです。
ハイキングコースを抜け再び一般道を南下します。
ちょっとまたベタな所に出ましたが、成就院から七里ヶ浜のショットです。
どうも、数年前に比べて紫陽花の数が減りましたね。
理由は不明ですが、近くを歩いていたおばさま方もそうおっしゃっていました。
少し歩いて、御霊神社前の写真スポットです。
下の写真中央にある踏切が有名で、実は写真の右の紫陽花の向こうにカメラを構えた人がたくさんいます。
私は江ノ電に乗らず歩きます。
長谷のお団子屋さんの紫陽花は、鎌倉らしいものでした。
さらに住宅地を、今度は東へ歩きます。
透明な桃紅茶おいしい。
こんな感じ
道路より高い斜面の真ん中に生えているのですが、やたら種類が豊富なので、誰かが意図的にそうしたのでしょう。
・・・たまたま今テレビで放映していた「もしもツアーズ」によると、ゴミが散乱していた道に美化のために植えたそうです。
各種の紫陽花は各地からの寄付によるものだそうです。
花の縁が丸まっているのは「おたふく」というのよ、と道行くおばさまの解説を聞きます。
突然変異から増殖したらしいです。へえ。
さて、永福寺跡まで来てしまったし、鎌倉駅は間違いなく混雑しているので、逗子へ抜けちゃいます。
浄明寺という、由緒あるお寺の名前を持つ高級そうな住所の住宅地を抜け、十二所へ。
さすが風情があります。
途中の久木大池公園付近の道路沿いに紫陽花あったよー。
写真ではわかりにくいですが、道路沿いの紫陽花の左側は急斜面で、その底に池があるのですね。
さて今回のお散歩グルメは、鎌倉市農協連即売所、通称レンバイの中にあるケーキ屋さんのシフォンケーキとフルーツケーキです。
シフォンケーキ(プレーン)、柔らかくて弾力もあって、玉子の優しい匂いが口いっぱいに広がり、フヒョフォフォと声が出そうになります。
シフォン力が爆発してました。
フルーツケーキはラム酒の香りがきいてやや固めの大人の味で、シフォンケーキとのコントラストが面白かったです。
名所もあるけど、普通の住宅地でも静謐の中に紫陽花の風情があるのが鎌倉です。
と、脱初心者のようなことを言ってみたくて歩きました。
実際に心が穏やかになる景色に出会えて、個人的には満足しております。