読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

映画『関ヶ原』2017、いまいちでした

最近このブログでは、日本史に関する言及が増えてきたかもしれません。

日本史勉強中で、得られた知識を出力しておく目的があります。

また、知識がなくてアホだった状態を保存しておきたいのもあります。

このブログで2年ほど前にも書いたかもしれないのですが、私の日本史の始まりは静岡旅行→家康→小説『関ヶ原』でした。

なので、この映画を観ない訳にはいかなかったのです。

結果、けっこう寝てた。

映画を批評するつもりはありません。

どんな作品であれ、楽しめた人が勝ちだと思っています。

今回、私は負けまきた。

小説が楽しかったのに映画を楽しめなかった理由を書いてみようと思います。

その前に腹ごしらえ:

桜木町駅に隣接するビル「コレットマーレ」の中にある映画館と、同じフロアにあるスペインバルに入ってみました。
f:id:baroclinic:20170923192019j:image
ワインとガリシア風チキンとかいうのを頼んだらかなり多くてお得でした。ゆっくり映画を待てます。

さて、映画の話に戻ります。

ごく個人的に不満は、小説で気に入った登場人物がほとんど描かれていなかったという点です。

榊原康政さまは、徳川四天王の一角で、関ヶ原のときは、家康の嫡男秀忠に同行して別路中山道を行軍した将軍です。

徳川秀忠さまが、家康の東海道と別ルートで中山道を進んだら、強い真田軍に行く手を阻まれ関ヶ原遅参で家康が激おこ事件です。
その間をとりなしたのが榊原康政さまです。

映画では描かれていませんでしたよね?寝てたけど。

他に4,5人は、小説『関ヶ原』で魅力を見出したキャラクターが、映画でほとんど出ませんでした。

もう一人だけ言及するなら、堀尾吉晴さまも全く出ていませんでしたよね?寝てたけど。

関ヶ原の戦いの前、栃木の小山で、北の上杉討伐に向かう途中、西から石田が宣戦布告の状況で、さあどうする?石田につくの?徳川につくの?

という大名たち究極の選択シーンにおいて、「俺たちは徳川につくぞ!」と劇的な瞬間を演出した関係者の一人(その場に居合わせたのは息子の堀尾忠氏だけど)です。

小説『関ヶ原』の魅力はその場面に凝縮されていると言っても過言ではない。

なのにこの、「小山評定」シーン無しでしたか?寝てたけど。

それからそれから、北政所さまの面白さとか、書き始めると終わりがないのでここで区切ります。

小説『関ヶ原』は大名たちが究極の選択をする群像劇だったのに対して、映画『関ヶ原』は石田三成が忠義を通して負けました、という説明的な筋書きで終わりでした。

・・・

映画終わりには桜木町にて、ハッピーアワーのバーで300円の泡のお酒を飲みながら感想を書きました。
f:id:baroclinic:20170923192038j:image

映画の前と後にお酒を飲んで過ごせるとは、良い時代になりました。

クダ巻いてすみません。