読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

鹿児島、この星の活動の果てに

2017年5月に旅した九州シリーズです。
今回は鹿児島のレポートです。

いきなり桜島が噴火したようです。
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いやあ、灰が降ってるんだけど?
鹿児島の人ってすごいね。こんなに灰が降る所で生活してるの?

まさに桜島の縁を移動しているときに降ってきて、「なんじゃこりゃあ」となりました。
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道の駅に立っていた銅像が手のひらを上に向けて立っており、まるで灰を受け取るような、「なんじゃこりゃあ」ポーズでした。

桜島からフェリーで鹿児島市内へ渡ると、街の人々は灰を避けるために傘を差していました。

すごいぞ鹿児島、と思ったら、どうもその日の朝に噴火が始まったというネットニュースを目にしました。

これは、大変なことなのか?
それとも日常なのか?

旅の者には分かりません。

次第に、街の雰囲気やネットニュースの扱いを総合的に見て、この降灰は
「いつもではなく、まあまあ久しぶり」
程度のものだと理解してきました。

年によっても(山にとっては年とか関係ないけど)活動量は大きく違うようです。

降灰も止みかけた街へ飲みに出かけますよ。

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錦江湾を中心に九州近海で獲れた魚の刺盛をいただきます。

やっぱり鯛の種類が豊富で美味しい。
これよこれ。

皮が硬くて噛みごたえがある鯛も、それが特徴ということで、関東ではなかなかお目にかかれません。

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豚足にも果敢に挑戦。
たしかにこれは焼酎じゃないと合いません。

地元の銘柄をの焼酎を頼みましたが、やっぱり芋焼酎の区別はつきませんけど、いいんです。


翌朝は、鹿児島市からさらに薩摩半島を南下して開聞岳を見ました。

鹿児島市が九州の南端のイメージだったけど、実際に行くとまだまだ先があるもんです。
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思いがけないほど美しいフォルム、これはもう薩摩富士としか呼びようがない。
と思ったら、やっぱり呼ばれているよね。そりゃそうだよね。

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観光客もそこそこいる良い景色です。

そこから西の、枕崎へ行ってみます。
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JR線の終点、枕崎です。
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線路が途切れている場所で最果てを実感できます。

ここは鰹が獲れる街なのだそうです。

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街の中で食べた鰹ラーメンは、あっさり透きとおったやさしいスープに、鰹の漬けスライスが乗ったものでした。
写真では具材の下になっていてすみません。

港近くの物産館のような所では、お手軽な鰹の肴が入手できます。
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鰹の削り身と白子のパウチ、焼酎に合わない訳がありません。

地球の力と最果てと風景と、芋焼酎とグルメの鹿児島でした。