読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

名古屋城と名古屋の街の四角さについて

2015年11月下旬に訪ねた名古屋の街の感想を書きます。

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名古屋城、お見事でした。

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天守閣の金鯱が有名ですが、より感銘を受けたのはお堀と石垣でした。

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高くて広くて精緻だよ。

東京にある皇居のお堀は自然の地形を生かした風合いで野趣があるのですが、名古屋城は四角いカドが建造物らしさを出しています。
強そうなので全く城攻めする気にはなりません。

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なぜこんなにしっかりした要塞ができたかというと、戦乱の世が終わってから総動員で大々的に築かれたからなんですね、逆にね。

最初は今川氏が築いて、信長の父さんが奪取して、信長はここで生まれたと言われているけど成長したら近くの清洲城を本拠地にして、名古屋城のほうは廃城にしたんですって。ふむふむ、Wikipediaより。

で、いろいろあって信長も秀吉も死んで、家康が天下を固めたときに、家康が改めて名古屋のほうにしっかりした城を作らせた、と。

ほんと日本史に弱すぎて申し訳ないのですが、名古屋城とは信長の居城でそれ以来ずっと名古屋として栄えてきたのだと思っておりました。


名古屋の中心部、生真面目に格子状の四角いブロックが続いています。

私はその土地を尋ねると必ず飲屋街を探すのですが、名古屋では迷い込む小径が無く、車だけがどんどん走ります。

(従って、名古屋の人のアルコール摂取量は少ないのではと推測しましたね)

とりあえずいわゆる「栄」のあたりで名古屋らしいものをいただきましたが。

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上はどちらも味噌ダレなのですが、もうちょっと濃い方がよかったなあ。

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これは別のワインバルで、もはや名古屋と関係ない料理だけど美味しかったです。四角い街の角に急にこういう店があります。


話は少し戻って、名古屋城の中庭では戦国武将のアトラクションをやっていました。

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かなりの人垣で、後ろからやっと撮りました。左から、加藤清正前田利家前田慶次だそうです。

この3人が仲良くやっていたのは、秀吉が生きていた頃ですが、時が過ぎて秀吉が死に、家康が天下を取ったあと、この名古屋城を造った一人が加藤清正なんですね。と、スマホ片手に調べます。

私が名古屋を訪ねたとき、司馬遼太郎の『関ヶ原』の序盤を読んでいて、まさに清正と家康が仲間になるっぽく接近中☆ドキドキ☆というところでした。

その頃の清正は、名古屋の地にこんな名城を築くことになるとは予想しなかっただろうなあ、なんて思いながら歩きます。

お城のところどころに清正の像やエピソードの立て札があり、慕われた様子が伺えます。

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この巨大な岩を運んだと書いてありました。

https://www.instagram.com/p/_HPZf7GJIF/

後世の人々がこんなかわいいパフェをこの場所で食べるなんて、予想しなかっただろうなあ。