前回の記事からの戻りは、三浦半島の神武寺から鷹取山へと東へ進むルートです。
創建は西暦724年とも言われる古刹であります。
険峻な岩場に囲まれた踊り場のような場所で、要塞か信仰の対象にはなりそうだな、というのは訪ねてみて実感します。
神武寺の鐘楼は、逗子八景の一つだそうです。
奥の階段を上がると、苔と光の中に六地蔵が立っていました。
山の中にあるお寺って、建物の裏手は何もない山が多いと思うのですが、神武寺は裏の階段を上がって行くと、トレイルのアドベンチャーにつながっています。
神武寺のルートはゴツい岩が転がっていて斜面も急というか、巨大な岩そのものが斜面だったりもします。
鎖場だ!やったー!登山のロマンです。
急坂を越えて
富士山が見えました。写真では色が薄いのですが、真ん中やや左にあります。
最果て感あり
凸凹斜面を抜けると、鷹取山に着きました。
切り立った岩が聳える、他ではあまり見たことのない景色でした。
山頂の展望台からは、切り立った岩や街や海が見えました。
岩がまっすぐ切れているのは、昔、石灰を取るために切ったからなのだそうです。
山道から見上げた木にリスがいました。
陽に照らされた木の先へと移動して行きます。
まだ先へ?
ほんとに先端まで
と思ったらすぐ引き返して、太い枝の上で食事を始めました。
枝の先に成っている小さな木の実を取りに行ったのですね。
なーんて、ほんわかとレンズで追ったのですが、実は顔がかわいくない。
タイワンリスというのだそうです。
わたなべさんに教えていただきました。
Wikipediaで調べたら、鎌倉に多く棲息し、外来種で駆除対象とのことでした。なんてこった。
このリスを撮ったあとは間もなく住宅街に出て、アスファルトの道を駅に向かいました。
三浦半島は横須賀や逗子や観音崎灯台などの散歩はしてきましたが、真ん中に面白い山々があるなんて、つい最近トレイルに興味を持つまで知りませんでした。山とその中の道を知って、急に世界が拡がった散策でした。