九十九里のいわし天丼は、さり気なく美味
アクアラインを渡って房総半島を横切り、九十九里までやってきました。
ちなみに1里は約4kmなので、99里は396kmとなり、東京からだと名古屋まで行っちゃいます。
実際の九十九里海岸は、約60kmとのことですが、それでも十分長いです。
そんな海岸線で立ち寄ったのは、九十九里海岸のほぼ真ん中にあり、その名も九十九里町の、道の駅 九十九里です。
この付近は江戸時代からいわし漁が盛んになったそうで、いわし資料館があります。
綿花栽培が盛んになるにつれいわしが肥料として重宝されたことや、ほぼ全裸の漁師たちの後ろ姿の写真など、行かなければ知ることのできなかった世界が提示されていました。
そんな展示を見てから上の階に行くと、食堂でいわし料理があるじゃないですか。そりゃ食べますよね。
いわし天丼、これは大正解でした。
いわしが6尾、乗ってます。
他にカボチャやシソの天ぷらも入っていますが、まず、いわしの天ぷらが確実に美味しいです。
ふんわり柔らかい身は、そこそこの脂でしつこくなく、ほどよい歯ごたえの衣に甘辛のタレがかかっているので、猫にマタタビのごとくイチコロです。
しかも、どこにも説明もないのですが、いわし6尾のうち2尾はアレンジ天ぷらで、1尾はネギと生姜と海苔、もう1尾は梅シソが入っていました。一層おいしい。
注文してから番号呼び出し方式なのですが、カウンターを眺めていると、注文の多くがこのいわし天丼であることが分かりました。
知る人ぞ知る900円也。
定食とセットで頼むと、いわしのつみれ汁が300円のところ200円になります。
いわしの臭みが僅かに残っていて、リアルないわし100%の塊をいただけます。
いわしを知る人々の料理を味わっている幸せを感じます。
それから、いわし天丼のお店の隣では、かなりお得な舟盛り定食を出していました。
上の写真は見知らぬ人のものですが(ごめんなさい)、この盛り合わせとご飯、お吸物、付け合せ2品で1080円は安いと思います。
そんな幸福な九十九里から、銚子方面へ。
房総半島の東端と言えばやはり犬吠埼ですが、今回は九十九里から見てその手前にある飯岡刑部岬という所に寄りました。
最果て感があります。
鉄の雀たちと青い海。
吹きさらされているオブジェたち。
車で入りやすく、ダイレクトでワイルドなパシフィックオーシャンの風を浴びることができるので、つい犬吠埼に行きがちなドライバー(どんな人々だよ)にはこちもおすすめです。