秋の月と真夜中の南瓜プリン
飲みに行くと最近は必ず食べ物の写真を撮るので、
「写真をネットに上げるの?ブログやってるよね?」
と言われてしまう今日このごろです。
「いやあ、食べ物の写真を撮るのが好きなので。ネットに上げるかどうかは分かりませんねえ」
などとお茶を濁すのですが、
「ここのモツは丁寧に処理されているから、安い豚モツでも柔らかくて厚みがあって、食べ応えごありますね」
なんて発言してしまうので、
「何かの紹介記事っぽい言い方だね」
って、限りなくクロに近いと思われている風味です。
そのような訳でわたくし、勤務先の方々などと飲みに行って美味しくても、お店の名前を出せないことがあります。
相手のネットリテラシーは侮れませぬ。
なんつって、昨日の「野毛」「湘南」「刺身」などの検索ワードで辿り着かれていたりしてね。
別にマズいことも無いんですけどね、ほとんど毒の無いブログですし。なんとなく恥ずかしいだけです。
という訳で本日は(全く関係ないけど)、9月も終わることですし、来たる10月に向けて、セブン=イレブンの濃厚パンプキンプリンが美味しかった話です。
税込で200円ジャストとお手軽です。
コンビニスイーツ、大手の精鋭たちが開発にしのぎを削っているだけあって、概して美味しいです。
ちょんっと乗っかっている生クリームがミソです、あ、ミソではなくてクリームです。
食感はカボチャの甘い所に近いです。
秋のスイーツ、カボチャやサツマイモや栗のデザートは、食材そのものとクリームや砂糖を混ぜて作れるので、味の調節ができて便利ですよね。
さて、セブンの濃厚パンプキンプリンは、しっかりとカボチャの食感と風味を残しており、そのミだけでも美味しいのですが、上の生クリームを付けると一気に高級感が上がります。
さらに、写真には写っていませんが、容器の底にあるカラメルソースを絡める(おっと失礼)と、味に深みと香りが増して、深窓のティータイム、もしくはカボチャの馬車がやって来ます。
変な夢を見て目が覚めて眠れなくなった夜に、ガラスの靴ならぬABCマートのサンダルを履き、大きな月の下を徘徊して出会ったデザートが、心を落ち着けてくれました。
真夜中の12時を過ぎたスイーツは背徳的であるがゆえに一層、甘く優しいものなのかしら。
皆さまの10月が健やかで、食べ物が美味しい月になりますように。