読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

迷走!8月に読んだ本の感想まとめ

このブログは食べ物中心なのですが、散歩に行ったり走ったりして文字通り迷走しながら、今回はさらに新しい試みとして読んだ本のまとめを貼ります。

読書メーターというサービスに、7月末に登録して8月の夏休みにせっせと読んで感想を書きました。

 

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1109ページ
ナイス数:223ナイス

スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド感想
こういう「生」の描き方があるのか。読後じわじわと新しさの実感が押し寄せています。主人公は求職中ですが、世を拗ねた訳でもはなく普通に資格の勉強と筋トレに励み、変な自意識もなく彼なりのロジックで問題解決に向けた行動を始めます。果たしてそれは善意か利己か。筋トレに励む主人公と衰えた老人の対比は、喜劇として展開します。こんなに笑える作品だとは思いませんでした。現代の日本人が直面する問題を正面から描きながら、提言では無くて完全に文学です。3年前まで似たような婆ちゃんを抱えていた実家の両親に本を贈ってみようかな。
読了日:8月15日 著者:羽田圭介
火花火花感想
出だしから最後まで何度も笑いました。さらに涙の谷もあり、不器用に生きて行く人の背中を押す内容は、小説であり同時に新手のお笑いとも言えるのでは。この作品は漫才について考えるメタ構造であり、漫才と人間はイコールだという神谷と主人公の討論は文学論にも近いと思います。文学賞が売れ線に走ったのではなく、漫才が文学に近づいたのではないでしょうか。とか書いたけど文学賞以前に、本気でお笑いやって小説書いて届けてくれた作者と、それを面白いと感じてここに書ける環境に感謝しています。垂直に飛び跳ねたいです。
読了日:8月13日 著者:又吉直樹
何者何者感想
もう40歳を過ぎて就活の年代などとうに過ぎましたが、冒頭から血の涙が出て、終盤に至っては吐血しました。諸々の事情により、現代の就活生の苦悩は薄まることなく私の問題として存在しています。意識高い系、カッコ悪い。Twitterユーザの一部が笑う。だけど自分は何者さ?現実の人生は誰だって、哄笑の無数の矢に向かって歩かなくてはならない。私はこの小説に出てくる彼らの年頃から20年近く経ったけれど、自分と向き合えていなかった。「何者」かは刃物を持って、就活後も路地に立っています。
読了日:8月12日 著者:朝井リョウ
人生がときめく片づけの魔法人生がときめく片づけの魔法感想
まだ実践はしておりません。今、知人の家で一気に読んで、感心はしたところです。本の冒頭で片づけることによる劇的な人生の変化が書かれていますが、読み終わるとその変化が腑に落ちます。たしかにスピリチュアルな部分はあり、そもそも「ときめく」とはどういうことなのか難しいかもしれません。しかし、本当に必要な物だけ残せば自分の本質が見えてきて人生が変わるというのは確かにあるでしょう。モノと心を通わせて、生活が輝き出したらどんなに素敵なことでしょう。帰宅したら、まずは何か触ってみます。
読了日:8月11日 著者:近藤麻理恵
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法感想
ネットではいろいろ叩かれていてAmazonの評価でも「高見の見物か」などと言われるちきりんですが、気になったので読みました。私は、自分の価値を労働市場で掴みたいのです。いえ、価値を掴むというよりは、金に変えられる市場を捉えたいのです。モノの「そもそもの価値」や「コスト」から価格を決めるより、「いくらなら買う人がいるか」から決める。資格をはじめとする自分の絶対的価値ではなく、売れる場所を見つけることに重点を置いてしばらく検討しようと、ワクワクさせてくれる本です。
読了日:8月5日 著者:ちきりん

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という感じで、8月の思い出「花火」の写真を貼ります。

https://instagram.com/p/7K9KsrGJHk/

8月

あと、8月に食べたナスとトマトのスパゲッティも貼っておきます。

https://instagram.com/p/7K9bkIGJIL/

ナスとトマトの


こぎげんよう。