読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

獺祭祭 - 純米吟醸50と合う肴 TOP5

獺祭のお手頃スタンダード製品である純米吟醸50に合うと思った肴をお知らせします。

入手場所は、人通りの多い駅の酒屋です。現在は品薄で、ランダムに入荷される状態だそうですので、ふらりと酒屋を覗いてあったらラッキーという感覚で購入します。

 

以下、飲み方は全て冷やです。
 
  • ベスト5
■第1位: 刺身のつま
吐息が漏れます。大根と紫蘇のさっぱりした味で、お酒の優しい甘さが引き立ちます。お酒の雑味は感じられず、ひたすら素直に甘くて冷たい液体が身体に入ってきます。
 
■第2位: おでん
こんにゃくと大根を中心に。温かいおでんにキュッと冷たい酒を合わせる愉しみが真正面からやってきます。お酒の甘みが増します。
 
■第3位: イカの刺身
イカのもったりした舌触りに続き、意外にも強調された酒の甘みがやってきて、とても贅沢なお酒を味わっている気分になります。お酒のまろやかな風味は鼻腔へ、素直で冷たい感触は舌の奥へ、甘みは舌の中央で味わえます。
 
■第4位: マグロ赤身
数々の評価をほしいままにした液体が舌を凱旋します。甘さだけではない、お酒の奥行きを感じられます。
 
■第5位: タラの芽の天ぷら
他の日本酒よりも濃密なお酒を飲んでいる感覚がします。タラの芽特有の苦味にお酒の甘さが合っているようです。
 
■第6位: 鯖の味噌煮
甘やかな日本の味がします。獺祭独特の透明感が際立ちます。
 
第7位: ざるそば
威風同等と、甘やかな液体が流れ込みます。堂々の合い方です。
 
第8位: 鰆の西京焼き
お酒の甘さはやや減じるかもしれませんが、やや濃い目の味の日本酒を合わせている実感がします。
 
第9位: 焼鳥(タレ)
当然のように合いますね。これも鰆と同じく濃い目の日本酒の実感がします。しこたま酔えそうな味です。
 
第10位: ポテトチップス
王道の塩味で。塩に、お酒の甘さが合います。
 
・・・おっと、TOP5と言っていたのについついTOP10まで書いてしまいました。
 
ではここで逆に、合わなかったものの感想も以下にお知らせしておきます。
 
  • ワースト5
 
□第5位:  かまぼこ
意外とダメでした。かまぼこ側の雑味というかかすかな苦味が増幅されて、せっかくの獺祭が安酒のように感じられました。
 
□第4位: アーモンド小魚
雑味はじける結果となりました。滅茶苦茶ひどいということは無いのだけれど、アルコールの刺激と雑味の存在感が発揮されることになりました。
 
□第3位: チョコレート
お酒が苦くなりました。ある意味、ウイスキーボンボンより強い、コニャック入りの酒のような強烈な風味になるので、もしかしたら好きな人は好きかもしれません。
 
□第2位: イカ燻製
合うと思って期待していたのに裏切られたパターンです。お酒の雑味が飛び出して、安い酒を飲んでいるのと同じになります。
 
□第1位: わさび漬け
意外にも見事にお酒の甘みが消えました。わさび漬け自体の風味が強烈なため、お酒としての存在感か完全に消えて、何でもないただの液体となりました。 
 
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実は数週間前にこのブログで、獺祭の寒造早槽40と合う肴を書いたのですが、けっこう違う結果となりました。
結果を見ての通り、今回の大吟醸50ほうが従来の日本酒に近いです。
 
しかし、どう見ても味わっても日本酒そのものなのに、進化という形で一歩抜きん出た感触があります。
何が進化したのか言葉で表すのが難しい領域なのですが、まろやかで雑味がなく、従来の日本酒の不完全な部分を克服したと言うのでしょうか。
獺祭から日本酒が飲めるようになったという知人もいます。
 
そのような代物だからこそ、現在のところ入手困難な状況になっているのでしょう。
 
では最後に付録として、ベストにもワーストにも入らなかった肴を、合うと思ったものから順番に並べます
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エビの刺身
ハマチの刺身
塩レモン
北寄貝サラダ
牡蠣の燻製
茶碗蒸し
ニシンの酢漬け
生ハム
カマンベールチーズ
納豆
白菜の浅漬
ポップコーン
豆のおつまみ
キャベツサラダ
イカの塩辛
シジミ珍味
 
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皆様ごきげんよう。