好きな本: インド・カレー紀行
インド人は毎日カレーを食べているのか?という素朴な疑問への答えあり、著者が実際に長期滞在して作った地元のカレーのレシピありの、地に足の着いた本です。
ちなみに「インド人は毎日カレーを食べているのか」の答えは、「そうとも言える」となるでしょう。
すなわち、インド料理のほぼ全てにはスパイスが入っていて、それらをカレーと呼ぶならばそうなのです。
インドの家事は、スパイスを摺ったり混ぜたりすることから始まります。
また、「スパイスのきいた料理」と一口に言ってしまえばそうですが、インドには実に様々な地域があります。それらの違いも楽しめることでしょう。
著者はインド史・文化の学者でありながら、語り口が平易で内容が幅広く、美味しそうな写真がカラーで多数掲載されレシピまで乗っていて、本として素晴らしいと思う一冊です。