読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

渓流にて、胃袋がものを食べている

お腹が空くとすぐに何か食べてしまいます。

お腹が空いていなくても、とりあえず何か食べてしまいます。

先日40歳を迎えまして、本当に食べるキャパシティが減ってきているのだと実感しています。すなわちお腹がそこそこ一杯だと感じる時間が長くなったにもかかわらず、食べる量は変わっていません。

そんな日々を過ごしていましたが、先週末は思いがけず空腹を感じる機会に恵まれました。

写真 (14)

七ツ釜五段の滝

山梨県の西沢渓谷で、渓流沿いの山道を10km歩きました。

鎖を掴んで崖沿いを登ったり、水の流れに落ちないように石を飛んだりとアスレチック的な動きを楽しみました。また、渓流の切れ込みが非常に深く、崖の途中から遥か下の谷を除いたり、何段も向きを変える滝を鑑賞し堪能できるコースでした。

昼の12時を回って順路を逸れ、川に近づいて大きな岩の上で山菜混ぜごはんを食べました。ふもとの食堂で買ったものです (写真を撮っていなくてすみません)。

炊き込みではなく意外にも山菜とお米を甘辛いタレで炒めたものなのですが、具材の歯応えも風味もよく、食べているときに胃袋が全力で食べ物を掴みにきている感覚を得ました。

これだよ、この感覚が身体と精神の健康なバランスに必要なのだよ。

ということを体得した日でした。

 

さて後日、これを書いている訳ですが、今日一日の禁酒を達成するために葛藤しております。空腹感を得るのもラクじゃないことも、改めて認識する日々であります。