読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

回転寿司 讃頌

2019年10月5日現在、体調不良にて絶食中なのですが、先週食べながら書き流した内容を公開いたします。思い出にひたりつつ。

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散歩していてちょっと座って1杯やりたいと思ったら、回転寿司が便利なのですね。やっと気が付きました。

 

喉が乾いたらビールを飲んで、1,2皿つまめばいいじゃない。

 

目の前には次々と流れる寿司の数々。

現代の竜宮城ではないでしょうか。


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鯛を!炙って塩ふったの!

ヤバい。

ごめん語彙をなくしました。

甘くて香ばしいしトロみがあって、私が海へ還りそうです。

 

そして連続で容赦ないトロはまち。


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蠱惑とはこのことでしょうか。

シングルで登場し、シャリにしなだれる脂ピチピチのハマチを見過ごせる訳がありません。醤油をはじく張力よ。

 

わたくしはこれで今日のすべてが終わって構わない。

そう思ったのに。


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まかない軍艦には細かい切身がいろいろ乗って、小さな宝石箱や!

 

実はこの日、横浜駅周辺の立ち飲みや安い居酒屋を物色しようとしたのですが、さすがにメジャーな大ターミナルの近辺は安くてお得(自分比)みたいなのを探そうとしてもいろいろな条件がついて1人で入りにくく、あきらめて駅から離れた回転寿司に流れ着いたのでした。

「はま寿司」です。

食事時ど真ん中だと家族連れで行列ができますが、外せばすんなり入れます。

 

チェーン系の回転寿司、注文はタッチパネルですし、ひたすら流れる寿司たちと向き合う時間は至高です。

 

気がつけばカウンターで隣のおじさんなんか、ものの10分ほどでビール飲んで寿司を数皿つまんで会計へ。

江戸っ子の流儀なのか?


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いずれ私はお店で蠱惑に悩まされ、煩悩に振り回されながらもキラキラした瞳で寿司を眺めております。


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煩悩に惑わされつつも、自分のペースで食べられるのが良いところです。

 

タッチパネル方式だと誰にも気を使いません。

 

最近は回転しない寿司屋が増えていると聞きますが、回転寿司も永遠にあってほしい。

 

下の写真は牛カルビ炙りマヨです。
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取ってもうた。

おいしいです。

魚では出せないダバダバ脂とワイルドな風味にテーブルが活気付きます。一人だけど。

 

最高に美味しいものを食べながら今まさに目の前を別の美味しそうなものが通り過ぎる。

 

回転寿司、恐るべき世界です。

 

9皿たべてもうた。