読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

京都府・南山城村の道の駅で茶に埋もれる

南山城村は、京都府で唯一の村なのだそうです。

 

宇治からさらに南、奈良に隣接する木津川市から、東へ木津川を遡ると、鎌倉幕府に追われた後醍醐天皇が京都を脱出し一時的にお住まいになった笠置町があります。


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現在は人口約1,300人の小さな町ですが、笠置駅前のスナックの名前が「ミカド」で、何かうれしくなったので載せておきます。

 

そこからさらに東へ木津川を遡ると南山城村の道の駅があり、何も考えずに入ったところ、めくるめきました。


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抹茶とほうじ茶ソフトmix!

("MAX!"と額の上で手を交差させる飛び跳ね方で)

 

抹茶のほうは、一口食べるとウホッと笑ってしまうくらい濃く、ソフトクリームなのに粉末でむせるかと思うほどで、苦味が程よくきいています。

ほうじ茶は、抹茶に比べると主張は大人しいのですが、透明感があり控えめな甘さで落ち着きます。

 

とにかくこの道の駅は、お茶推しが強烈です。


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パウンドケーキ、これはまあ、他の強いお茶に比べたら普通だったかな。


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これは何という食べ物か分からないが、デニッシュ生地をドーナツ状にしてカラメルをかけたようなやつで、お茶の主張はそこまで強くなかったけど見た目が独特ですね。

お菓子として美味しい。

 

一番強烈だったのは、「むらちゃプリン」です。


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なんか伝わりにくい写真ですみません。

抹茶を限界まで詰め込んだプリンだそうです。

道の駅公式サイトで見ていただきたい。

 

michinoeki.kyoto.jp

緑のプリンはもう「粉末そのものを食べているのでは」という濃さです。

 

あと、ほうじ茶のメレンゲみたいなのも試食で食べて濃さに笑ってしまったし美味しかったので、買えばよかった。

 

などなど、他にもまだまだたくさん、ここの食べ物を味わってしまうと、他のお茶の菓子が平凡に見えてしまうおそろしさがあります。

 

南山城村は人口約3,000人ということなのですが、村の総力戦かと思うほどのエネルギーが道の駅にありました。

 

 

最近、勤務先で出張に来た外国人に抹茶味のお菓子を出すと一瞬でなくなったりして、緑茶ブームが世界に広がっているのを感じますし、東へ数km行くと実は伊賀上野城があり、伊賀のニンジャと合わせて面白いことにならないかな、などと期待しております。