読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

岡山県高梁(たかはし)市の印象と、岡山県

予想よりも大きな街でした。


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しかし正直、過去に栄えた感が濃かったです。


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平日の午前中のアーケードは、スピーカーから流れてくるFM放送の現代風なロックナンバーだけが響いていました。


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平日の日中、お年寄は小型車で移動するようです。

元城下町のため道幅が狭く、歩行者と車は常にギリギリですれ違います。


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紺屋川沿いは美観地区とされていますが、歩行者は車を避けながらの移動になります。

まあ仕方ないのですが。


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備中松山城の麓へ近づくと、武家屋敷の通りがあり、それらしい風景はありますが、やはり車は避けなければなりません。


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もう一つ特徴的だったのは、川の堤防です。


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白壁に瓦屋根?

 

この高梁の地は江戸時代、上流の山間部から川を使って運ばれてくる物資の中継地点だったと、近くの駐車場の案内板に書かれていました。


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ここで荷物の積み替えをすることで、仕事が増えて賑わったということです。

 

古都の雰囲気が濃厚な街です。

 

が、私が歩いた範囲では、古民家カフェはおろか、ここ10年以内に新規開店したようなお店は全く見かけませんでした。

 

ただ一つ、駅ビルの図書館兼蔦屋書店 featuringスターバックスを除いては。


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唐突に明るくモダンです。


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ツタヤと図書館の在り方については賛否両論ありますが、この高梁の図書館兼書店は有ってよかったです。

 

これまで歩いて来た街の様子と店内は全く世界観が異なりますが、しかしガラスの向こうにその街が見え、図書コーナーには郷土資料があることでしょう。


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倉敷市岡山市から足を伸ばして、歴史に思いを馳せる週末なんてのもアリです。


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ネコさん、稀に路地裏にいます。


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色は似ているけど、違うネコ
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てな訳で、岡山駅で在来線から新幹線に乗り換えて横浜へ戻ります。


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岡山駅で瀬戸内のタコ飯弁当を買いました。

天ぷら、鯖塩焼、野菜の肉巻、青菜の胡麻和え、玉子焼、根菜の煮物など、和食がしみじみ美味しかったです。

 

そういえば、岡山を実際に訪ねてみて、

「お米たくさんできるでしょ?」

という感想を持ちました。

 

倉敷駅から岡山駅へ在来線(山陽本線)で移動する間、なみなみと水を湛えた水路がいくつも住宅の間を通り、線路もそれを渡って行きます。

 

昔は泥土だった所を、

「土は土!水は水!」

って分けたやつでは?

 

と、歴史に目覚めた者の脳で見つめました。

 

高梁川に沿って走る伯備線からも、川がうねった跡の水田を多く見ました。

 

川がゆったりうねりながら流れる周りの、

岡山の山は穏やかです。

 

ってちょっと早口言葉っぽくなりましたが、備中松山城のようなお城が成立したのも、このような地形からかもしれません。

 

以上、そんなことを考えた岡山の旅レポートでした。