読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

伊東の街を散歩

2018年5月の連休に訪ねた伊東の様子を書きます。

 

連休の旅シリーズは、この次あともう1回で完結しそうです。

 

東伊豆の温泉地として有名な熱海に比べて、現在の伊東は静かな印象です。f:id:baroclinic:20180915161954j:image

温泉街の散歩は良い。

f:id:baroclinic:20180915162032j:image


f:id:baroclinic:20180915164843j:image

散歩の途中で興味深いポスターを見つけました。

f:id:baroclinic:20180915162105j:image

おう、伊東祐親という人は、源平の争乱の頃にこの伊東を治めた領主だったのですね。

 

そこへ流れてきた敗者としての源頼朝

伊東さんは、平氏方として源頼朝を預かって見張る立場となります。

 

ところが伊東さんが出張中に、伊東さんの娘と源頼朝がいつの間にかデキてしまい、子供が産まれます。

 

世の中に、これほど辛い立場の人間がどれほどいたでしょうか。

 

可愛い娘の産んだ子供すなわち自分の孫を殺すのか、さもなくば自分が平氏に裏切者として罰せられるのか。

 

伊東さんは、孫を殺すほうを選びました。

武家社会ではやむを得ない選択だったのでしょう。

 

その後、結局頼朝の正妻は北条政子になりましたし、頼朝が勢力を巻き返すと伊東さんは追われる身となり、捕らえられてしまいます。

 

仲間の嘆願で命は助けられますが、武士のけじめとしてか、自ら命を絶ちます。

 

・・・という悲劇の人であることが分かりました(Wikipediaで)。


f:id:baroclinic:20180915162252j:image

800年以上も昔の人が地元で奉られているとは、相当ちゃんとした統治者であっただろうし、頼朝さえ来なければよかったのにって話ですね。

 

そんな人物を知るのも旅の醍醐味です。


f:id:baroclinic:20180915162238j:image

街から少し離れた坂を登ると、伊東家の館跡から静かな伊東の街が見下ろせました。


f:id:baroclinic:20180915162312j:image

 

一方、海岸の近くには、三浦按針と船のモニュメントがあります。


f:id:baroclinic:20180915162401j:image

オランダの商船会社で航海中に漂流して日本に流れ着いたイギリス人は、徳川家康から篤い信頼を得て、この地で帆船を造ったのですね。

f:id:baroclinic:20180915162451j:image

 

さて、ホテルのお食事は龍宮城の如しf:id:baroclinic:20180915162526j:image

タイ、ウニ、牛、鶏、桜海老などなど


f:id:baroclinic:20180915162557j:image


f:id:baroclinic:20180915162626j:image

静岡の地酒飲み比べセットもあり。f:id:baroclinic:20180915162719j:image

 

そして、伊豆の朝はやっぱり干物ですよね。

陶板で炙っていただけます。f:id:baroclinic:20180915162822j:image

朝からイカや明太子もあるよ。塩辛、しらす大根なども伊豆の幸っぽいし、わさび漬けもやっぱり付くよね。
f:id:baroclinic:20180916113029j:image

 

のんびり旅と散歩の記録、お読みいただきありがとうございました。