麺を作る装置を「製麺機」と表記するか「製麺器」とするか、それはこの記事のテーマになり得るので考えながら進めます。
って、ネットで製品を見たら「機」のほうでした。
というか「ヌードルメーカー」がメジャーな呼び方のようです。おっす。
だって、作り方が非常にシンプルで驚いたんですよ。
上蓋を開けて、粉を直接バサッと投入します。
それから、スイッチオンして塩少々と水を投入。
こねこねが始まります。
5分待つと、勝手にモリモリ生地が押し出されてきます。
たったこれだけでできるの?!
という驚きは未だに去りません。
上の写真は餃子用シートが押し出されているところです。
スパゲッティなどだと麺がニュルニュル出てきます。
ギューッと生地を押し出す口の形状と材料の組み合わせによって、麺のバリエーションができます。
餃子シートを短冊状に切って茹でたらできたよ、何か知らんものが。
コシがある麺とエスニックの組み合わせ、巷では見かけたことがありません。
自家製ならではの一皿ができたと自画自賛です。
と、ついつい食べに走って料理の紹介をしてしまいましたが、製麺機の機構のシンプルさに感心してしまったという話をしていたのでした。
基本的に、粉と水を攪拌する羽と、こねた生地を押し出すためのスクリューが一つになっている棒がひたすら回っているだけです。
この回転部分に電子制御はありません・・・たぶん。
水分量とか攪拌具合など知ったこっちゃねえ。
回る速さも方向も変わらず、愚直に金属の棒が回ります。
電子制御は、棒が回り続ける時間を設定したタイマーだけだと思います。
日本人が作ったら、センサーを数個付けて、生地の状態によって攪拌器の動きを変えちゃうんだろうなあ。
どちらが良いという訳でもないけれど、これまで日本製の家電ばかり買ってきた世代から見ると、このシンプルさは新鮮でした。
使った後の洗い方も、毎回ネジを手で外して部品を分解して一つ一つ洗うという、考え方としてはシンプルな方法でした。
洗うのが面倒くさいって?
製麺機であえて麺を作ること自体、既に利便性は求めていないので、悠長に構えて良いのではないでしょうか。
(ちなみに機械に貼り付いた生地は、放置きて乾燥させたほうが取れやすくなります。)
「製麺機」か「製麺器」か、言葉自体に明確な線引きは無いけれど、限りなく「器」に近い、すなわちシンプルなスタンスに触れた今日このごろでした。