入ってみた。
入口を振り返った。
洞窟の真ん中を流れる川が、洞窟っぽさを引き立てます。
大きな空間に続いて早速現れるのが、百枚皿と呼ばれる形状です。
どうしてこんな形状になったのかは、解説にはありませんでした。まだ謎なのかもしれません。
ぶら下がり形状のやつ。
柱状のやつ。
盛り上がり形状のやつ。
なんだか彫刻みたいですよね。
「マリア観音」というクールな名前が付いているようです。
・・・このように、目に入ってくる洞窟のオブジェに対して、見たときの感心のままに写真を撮りブログに載せている訳ですが、観光サイトや写真サイトと同じ内容で敵うはずがないんですよね。
そして、秋芳洞に行ったことのない人がこの写真を見ても、
「ふーん、洞窟」
程度の感想しか無いと思います。
秋芳洞のすごさは、実際に行かないと分からないものでした。
何がすごいかって、入口から入っていきなり地下の大空間が広がったり、お皿を重ねたような奇妙な造形が出現したりと、数十メートルおきにスペクタクルが現れて、それらが全て異なるテクスチャーなんです。
文字通りナチュラルなのに、博物館であります。
しかも先細りなし。
歩くごとに、見る者を感心される造形が現れます。
こうして文章を書いていると、もしかして誰かが人工的に作ったのでは?という疑念すら湧いてきます。
洞窟とは対照的に、砂漠っぽささえ漂います。
そして、変わったオブジェなどもなく、ひらすら岩がゴロゴロしています。
それがまた良い。
土壌のせいなのか、樹木が少なくて丘陵の果てまで見渡せる景色の中を歩きます。
難易度的にピクニックとトレッキングの中間ぐらいと言いましょうか、舗装されていない坂道だけれども坂ゆるゆる、遭難の心配もなし、辿り着きたい稜線や丘の頂上に行くがいい。
自由度の高い未舗装坂道ウォークできます。
そんな秋吉台の売店にあったのは、柑橘系の果実を練り込んだソフトクリームだったのですが、なぜかこの時、自分のソフトクリームチョイスに自信を失っていて買う決断ができませんでした。
代わりに、次に訪ねた街・萩で飲んだ、みかん生絞りジュースの写真をお届けします。
砂漠に居たら、間違いなく柑橘系のジュースを選びますね。
見ても嗅いでも潤います。
毛利に柑橘系に、驚きの洞窟と大地、そんな山口県でした。