山道を歩いて鎌倉を知った、ような気がした
現在、鎌倉大仏は工事中なのですね。格子の向こうに垣間見て今回は通り過ぎます。
道路を辿って大仏の裏へ行くとトンネルがあり、この横の階段を登るとハイキングコースです。
いきなりえげつない階段です。
途中で分岐があり、まっすぐトンネルの上を越えるルートが「大仏切通」ですが、この日は右の源氏山公園コースを辿りました。
トレイルの何が好きかって、樹の根が自然の階段みたいになっているやつです。
鎌倉ではたくさん出会えます。
樹の根の階段てんこ盛りです。
源氏山公園にはその名の通り、源頼朝像がありました。青空の下で爽やかな鎌倉青年でした。
今回はそこから南下して寿福寺へ。
爽やかな佇まいで、里へ降りてきたことを実感するまっすぐな参道があります。
住宅街を通り、今度は鎌倉八幡宮の南東にある東勝寺跡からちょっとしたトレイルに入ります。
東勝寺跡は、南北朝の動乱期に170人もが切腹した場所だそうで、今では完全に更地なのでした。
もれなくタイワンリスに出会える鎌倉です。
八雲神社の裏手からポコッと一瞬里に出てから名越の切通へ。
自分が歩いている場所と線路との落差に嬉しくなります。
山と緑
切通らしい、岩の間の通路です。
ところで切通とは昔、トンネルを掘るのは大変だから、山のてっぺんを上から削って人や馬が通りやすくしたものだそうです。
自然とそこが軍事的な要衝となります。
切通を過ぎるとすぐ住宅街があるのですが、急斜面に阻まれて思うような方向に進めない場所でした。高台の住宅街憧れます。
タイワンリスも余裕をこいて、歩道でみかんを食べていました。
そこから、5kmほど一般道を走って朝比奈の切通を目指します。
朝比奈インターの近くから、東の東京湾方向を見た写真です。一般道でもそこそこ険しいです。
一旦一般道で峠を越えてから、向きを変えて朝比奈切通へ。
朝比奈切通が、昔の切通の雰囲気を最も残していると言われています。
一週間ほど晴天が続いていたはずなのに、通路は泥と水だらけということは、両側の斜面が水を通しにくい岩盤なのでしょう。
乾いた道に出て一安心です。
間もなく金沢街道(県道204号線。鎌倉と金沢八景方面を結ぶ)に出て、道なりに行けば八幡宮へ戻ります。
八幡宮前の通りには試食ができるお店がたくさんあります。
つい小町通りに踏み入れて、食べ物を眺めながらのクールダウン(?)です。
これまでは、鎌倉といえばお寺の敷地に入って「裏は深い山だなー」と感心するばかりだったのですが、その山に分け入って里を見ると、鎌倉の街の要塞っぷりとそれゆえの歴史が、なんとなく実感できました。