元日ラン 小山市から古河市への巻
そのすぐ北には城跡があります。祇園城といって、基本的には小山氏の城だったのですがいろいろ入れ替わりあり。
注目すべきは、この城跡の西側が絶壁になっていて真下を川が流れていることです (写真に収めていなくてすみません)。
この川は思川(おもいがわ)といって、件の小山評定で三成との合戦が決まり
「じゃあ南へ引き返す」
となったときに、この川を使って荷物を江戸まで送ったらしいのです。
現在でも豊かな水量に恵まれ、水は綺麗でした。
こんな川があることを知りませんでしたし、江戸までつながるとは驚きです。
川に沿って数km下るとまた小さな城跡があり、この付近は川とともに興亡を繰り返したのだと思わせます。
鷲城といったそうですが、現在では森深くに神社が建っていました。
遊水池から流れ出る渡良瀬川をフラフラになって渡り、古河の市街地へ。
(さらにこの市は、栃木県、群馬県、埼玉県と接している場所なのです)
室町から戦国時代にかけては関東足利氏(古河公方)が治めていたのですが、水運の重要性から江戸時代は譜代の城主が置かれ、そこから幕府の大老や老中を輩出しました。
城郭は既に無く、その場所は歴史記念館になっています。なかなか趣のある一角です。
古河藩主で幕府の大老になった土井氏が創建した正定寺の鐘楼が夕陽に映えていました。
ありがたいことに元日から駅に直結のスーパーが開いていて、古河の地酒をゲットできました。
その名も「御慶事」、純米生貯蔵酒は非常に口当たりが軽やかで淡くてふんわりした風味のお酒でした。
ちなみに古河は、2014年に私が初フルマラソンを走った場所という思い出がありますが、歴史は当時知りませんでした。。
その土地の人にとっては当たり前だけれど、それ以外の人は全く知らない歴史ってあるものたんだなあと、街を訪ねてつくづく思った2016年の元日、44kmの旅でした。