北関東を甘く見ていました - 2016年元日走り初めの報告
あけましておめでとうございます。
今年の元日は北関東を走りましたが、新年早々ボロボロになった話を報告いたします。
今回のテーマは渋い城下町めぐりとして茨城県結城市→栃木県小山市→茨城県古河市→群馬県館林市の予定だったのですが、館林は断念することになりました。
宇都宮市のすぐ南にある小山市は、徳川家康が"関ヶ原"の合戦をすると決定した場所だったのですね。先月まで知りませんでした。
小山評定(おやまひょうじょう)といって、会津の上杉勢を攻めるために北上していた家康が、大阪から三成が挙兵したのを知り、上杉討伐のために同行した武将たちに
「どうする?三成のほうを討つ?」
と聞いた会議なんですね(ざっくり)。
歴史の転換点であり、家康をはじめ諸武将の駆け引きが緊張感に満ちていて、もし江戸時代にロマン派の画家がいたらこのシーンを描いただろうと思わせるイベントです。
記念碑が小山市役所庁舎の真ん前にありました。
それにしても、元日だというのに一般の車が市役所の駐車場にどんどん入ってくるのです。
小山市には元日に市役所詣での慣習でもあるのかな?
と思ったのですが、市役所が開いている様子はありません。
その理由は間もなく分かりました。
市役所にほど近い、須賀神社に詣でる人々だったのです。
ここは、小山評定が終わったときに必勝を祈願して家康が詣で、その後の日本の運命を決めた大戦に勝利したことで大変ありがたい神社となっていたのです。
お参りの行列は一般道路にまで延々のびていました(ので、さすがに私は並びませんでした)。
そんな発見に喜びながら小山市を発ち、古河(こが)市へ向かうために渡良瀬遊水地を経由します。
まっ平らな土地を吹き抜ける強風です。
風が強すぎて鼻の穴の奥まで入り込み痛い。それ以上に、体が前に進みません。
川と遊水地の大地のはずなのに、ランナーにとっては砂漠と見まごう荒野っぷりです。
やっとのことで渡良瀬遊水地まで来たはずなのに、結局荒野は変わりませんし、広すぎるよ。
スケール感を誤っておりました。
もうランナーではなく、歩く人になりますよ。街まで遠い。
というわけで、体力と時間のリミットが来てしまい、館林を断念して古河から電車に乗って帰りました。
しかも、古河から大崎まで直通の電車を目の前で逃して落胆しました。
ああもう2016年、何か良いことがありますように。