背徳感あふれる 信州ざらめ味噌煎餅
歌舞伎揚げのような揚げ煎餅の土台に、信州味噌とざらめをブレンドしたコーティングをかぶせました。
濃いでしょう。
胸がドキドキする、これは間違いなく濃い。
食感を擬音語もしくは擬態語で表すと、「ぬちゃ」です。
土台の煎餅の数倍コーティングの存在感があり、食感と味はコーティング側が多くを占め、絡みついてきます。
煎餅本体もそれなりに一応存在するのですが、コーティングの引き立て役となっております。
割った写真です。
コーティングの厚さが何とかお判りいただけるかと思います。
この煎餅は、音もなく湿った厚いすりガラスにヒビが入るように割れます。
味はもう甘辛の王道で、みたらし団子のタレが強靭になって凝縮したようなものです。
風味を反芻すると、最後のほうで鼻腔に味噌の奥行きが感じられます。
その商品は、信州 有喜堂の揚げ煎 ザラメ味噌、というらしいです。
信州のお土産にいただきました。
さすが信州、蕎麦とリンゴだけではない、栗もあるし、馬刺もあるし、おやき、野沢菜、ソースかつ丼も・・・いろいろありすぎるんですけど、群雄ひしめく中にこんな個性の銘菓があるのですね。
カロリーは公表されていないのか、検索しても出てこないのですが、食べた感じから言って250kcalはありそうです。
あまり直視したくない。
しかし、だからこその商品です。
カロリーひかえめ揚げざらめ味噌煎餅なんていらない。
「1枚全部は無理でしょう」と言いながら、結局割りながら全部食べます。
もしも怖いなら、仲間数人とシェアするのが良いでしょう。
ただし、味のバリエーションがあるので数種類を持ち寄って、結局1枚ぶんは食べてしまうかもしれません。
はい、こちらがねぎ味噌揚げ煎です。
食べちゃいましたね。
しっかりネギの風味もあり、ぬちゃと感も健在です。
他に、カレーや豆板醤、ニンニク、激辛、チーズから、ココナツやバナナ、カスタードクリームなど、かなりアグレッシブに味の展開があるようです。
気になって買い求めてしまうやないの。
和菓子にしては珍しく、アタクシの権威でもって背徳菓子認定したいと思います。
アメリカなら、バナナ入りピーナッツバターサンドのバター揚げみたいなものかしら。
いけない、また心のジャンクが加速してしまう。