読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

背徳感あふれる 信州ざらめ味噌煎餅

なるほど煎餅にこんな方向があったとは。

https://instagram.com/p/9LdDCXmJJt/

歌舞伎揚げのような揚げ煎餅の土台に、信州味噌とざらめをブレンドしたコーティングをかぶせました。

濃いでしょう。

胸がドキドキする、これは間違いなく濃い。

食感を擬音語もしくは擬態語で表すと、「ぬちゃ」です。

土台の煎餅の数倍コーティングの存在感があり、食感と味はコーティング側が多くを占め、絡みついてきます。

煎餅本体もそれなりに一応存在するのですが、コーティングの引き立て役となっております。

https://instagram.com/p/9LdPD-mJKD/

割った写真です。

コーティングの厚さが何とかお判りいただけるかと思います。

この煎餅は、音もなく湿った厚いすりガラスにヒビが入るように割れます。

味はもう甘辛の王道で、みたらし団子のタレが強靭になって凝縮したようなものです。

風味を反芻すると、最後のほうで鼻腔に味噌の奥行きが感じられます。

https://instagram.com/p/9LeAOKmJLd/

その商品は、信州 有喜堂の揚げ煎 ザラメ味噌、というらしいです。

信州のお土産にいただきました。

さすが信州、蕎麦とリンゴだけではない、栗もあるし、馬刺もあるし、おやき、野沢菜ソースかつ丼も・・・いろいろありすぎるんですけど、群雄ひしめく中にこんな個性の銘菓があるのですね。


カロリーは公表されていないのか、検索しても出てこないのですが、食べた感じから言って250kcalはありそうです。

あまり直視したくない。

しかし、だからこその商品です。

カロリーひかえめ揚げざらめ味噌煎餅なんていらない。

「1枚全部は無理でしょう」と言いながら、結局割りながら全部食べます。


もしも怖いなら、仲間数人とシェアするのが良いでしょう。

ただし、味のバリエーションがあるので数種類を持ち寄って、結局1枚ぶんは食べてしまうかもしれません。


https://instagram.com/p/9LdKfCmJJ9/

はい、こちらがねぎ味噌揚げ煎です。

食べちゃいましたね。

しっかりネギの風味もあり、ぬちゃと感も健在です。


他に、カレーや豆板醤、ニンニク、激辛、チーズから、ココナツやバナナ、カスタードクリームなど、かなりアグレッシブに味の展開があるようです。

気になって買い求めてしまうやないの。


和菓子にしては珍しく、アタクシの権威でもって背徳菓子認定したいと思います。

アメリカなら、バナナ入りピーナッツバターサンドのバター揚げみたいなものかしら。


いけない、また心のジャンクが加速してしまう。