東北でもまだ普通に市街地周辺は緑色で稀に紅葉の樹がある程度ですが、山の中に入って行くと、見事な場所は見事なことになっています。
上の写真は、岩手県にある滝ノ上温泉というマイナーで小さな温泉の近くです。
白いのは湯けむりです。
山から川から湯けむりが出放題です。
この温泉郷で温泉施設のある建物は3軒のみらしく、貧乏根性から焦ってしまうほど山や川から湯気がタダ漏れです。
このマイナーな温泉郷からさらに奥へと入って行くと、葛根田(かっこんだ)地熱発電所があります。
地のエネルギーが表出している場所なんですね。
葛根田川という渓流沿いに温泉と地熱発電所があり、狭い県道が通っていて、川の両岸の紅葉がまさに織られた錦のようです。いや錦織物リアルで見たことないけど。
川に入ってしまえばもう温泉なのでは・・・と思うのですが、さすがに現代では実行する人はいないと思われます。
両岸は急斜面で危険だし、川に入ってからも滝と滝つぼが連続するアドベンチャーです。
実はたまたま、5,60年前にこの付近で川に入った人の話を聞けたのですが、
「場所によるけど、たいていぬるいよ」
とのことでした。
ワイルドだった時代が少し羨ましいです。
葛根田川は、盛岡市から北西へ小岩井農場方面に向かい、農場へ入らずさらに奥羽山脈の中へと向かう道沿いに流れています。
あまりガイドブックにも載っていないようで、こんな紅葉でもあまり客はいませんでした。
見かけた車は10台ちょっとだった気がします。
車を使える場合は、この時期に小岩井農場とセットで訪ねるのもいいかもしれません。
今回は小岩井農場に寄りませんでしたが、道の途中ではたまに野菜の個人直売所が見られます。
並んだ野菜を見るとホンワカします。
安いと、旅の途中でもうっかり買いそうになりますね。
鮮やかな紅葉が終わると、東北地方には間もなく雪がやって来ます。