読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

得意不得意 ままならぬ身体

短距離走や器械体操が苦手で、小学校の体育の時間が辛かった私にとって、長距離なら走れることに気がついたことは、大きな発見でした。

運動神経が良い悪いというのは、一人の人について一概に言えるものではなかった。
頭の良し悪しだって、用途によって評価は大きく分かれます。

狩猟生活をしていた頃は、運動神経のウエイトが高くて、その中でも槍投げの名手とか、素手で格闘する人とか、走って獲物を追いかける人、見張り番など役割分担があったのだろうと想像します。
(あれ?このとき長距離走者は何の役に立ったんだろう?まあいいか)

速筋と遅筋、瞬発力系と持久系の筋肉の違いは、噂には聞いていましたが、走り始めてから大きな違いを実感しました。

そして次第に、より細かい違いを認識するようになってきました。

私には、持久走用の筋肉が太ももにあるようだけど、二の腕には全く無い。
さらに、太ももの中でも、前側にはたくさんあるけど、後ろ側の筋肉は弱い (典型的な猫背パターンらしいです)。

筋肉は、ぼんやり想像していたよりたくさんありました。人間の筋肉は、数え方によると思うけど、600ほどあるそうです。

さらに、「神経」すなわち脳内の処理と結びついた動きもあって、とっさの判断力や立体感覚も人によって異なります。

ジムでエアロビクスの前段階のようなトレーニングがあり、リズムに合わせてステップを踏めても、ターンが入った途端に左右が分からなくなり置いて行かれます。

これは病的な方向音痴と関係があるのかもしれません。

さらに、ざっくり音に合わせて、変化するリズムにはついて行けるのですが、100分の1秒みたいなタイミングにぴったり合わせることはできないのです。

エアロビとは離れますが、これは「リズム天国」のようなざっくり拍に合わせられたら合格のゲームと、「太鼓の達人」のような拍の他に100分の1秒ほどのタイミングでも点数が異なるゲームとの違いとして説明できるかもしれません。

同じように見える「リズム感」でも、拍を刻む能力と、ピッタリとタイミングを合わせる能力は違うようです。

こんなふうに、どんどんジャンルをしぼって行ってもまだ得意不得意が分かれる要素があるんだなと、身体を動かすようになってから思いました。

尚、以上のような身体能力の特性は、サバンナだったらすぐに死ぬと思います。

というか、現代日本社会でも適応できていません。

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生きるのって、大変ですね。

写真は本日の飲み会で、もつ焼き屋だったのに急に出てきたフォンダンショコラのイチゴジャム添えです。

どうにも、身体が思うように制御できませんなあ。特に秋は。