読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

獺祭の入手方法 傾向と対策

最近二度にわたって獺祭に合う肴の記事を書きましたが、ではその獺祭はというと、現在なかなか入手しにくい状況のようです。

 
それなのに、急に目の前に現れることもあるので戸惑います。
 
今のところは需給のバランスがかなり悪いらしく、供給が足りていません。
 
製造者の公式販売サイトには「現在二か月以上待ち」とあります。
製造者のサイトに取扱店も載っていますので、散歩がてら下町の商店街の酒屋を訪ねてみました。
とある古い商店街の酒屋で無邪気に「獺祭はありますか?」と尋ねたところ、店のおばさんがいきなりブチ切れてしまいました。
「うちにはありません。定期的な入荷はありませんし、次にいつ入るかも分かりません」
 
おそらく、同じような質問をする客ばかりなのでしょう。
「どいつもこいつも馬鹿のひとつ覚えか」
といったところでしょうが、急にキレられるとさすがに気分が悪いですね。
 
他にも同じような商店街の酒屋を1軒訪ねましたが、取り付く島もなく終わりました。
 
獺祭の有無を尋ねる際には、細心の注意を払わなければならないということかもしれません。
 
しかし、大きな駅の近くの販売店に行ったところ、残り2本の300mlビンを発見しました。
 
そこでお酒を並べている店員さんに入荷状況を尋ねたところ
「今は非常に品薄で、いつ入荷するかも未定です。急に入ることもあるのですが、人通りの多い場所がら、すぐに売れて行きます。遅くまで残っているとしたらだいたい一本3万円くらいのやつですね」
とのことでした。
 
どうやら、今のところはラッキーな出会いを楽しむもののようです。
 
ある程度の近道として、鄙びた酒屋ではなく人通りの多い場所の酒屋へ、頻繁に足を運んでチェックするのが良いと言えるでしょう。
 
正直、獺祭の入荷がしばらく無いと言ったお店は、冷蔵庫がダンボール置き場になっていたり瓶がホコリをかぶっている販売店でした。
 
 
実際に製造元が卸す基準は謎ですが、獺祭は年に4回の製造・出荷なので、この極端な需給バランスが変わるときもあると思います。
 
ラッキーな出会いもあり、思いがけない別の美味しさもありと期待して、酒屋の棚を眺めて楽しみたいものです。