2月最後の土曜日は、横浜市内の急峻な起伏と風景を味わう散歩的なジョギングをしました。
横浜駅をスタートし、主要な線路や道路を無視して進もうとすると、繰り返し行く手に坂が現れます。

保土ヶ谷駅前
この道路は箱根駅伝のコースでもあり、昭和な風情の建物が並んでいます。

保土ヶ谷から井土ヶ谷の間
京急本線の井土ヶ谷という駅は、実は初めて存在を知りました。
「首都高速神奈川3号狩場線」という高速道路を北からくぐろうとすると長い下り階段があり、自分がいた場所の高さと眼下の風景に息を飲みました。

弘明寺付近の大岡川
地元から熱烈な支持を集めると思われる大岡川沿いの桜並木ですが、芽はまだ固く閉じていました。しかし間もなくやってくる賑いを想像すると心が浮き立ちます。大岡川は、急峻な山あり谷ありの横浜地形の、ひとつの大きな谷と言えるでしょう。

横浜市最戸
弘明寺から上大岡方面には行かず南西の方へ向かうと、山です。サイゼリヤと丘の斜面の家々がまぶしい土曜日です。

舞岡公園
戸塚駅の南東、本郷台駅の北にある舞岡公園は山の起伏を生かし自然に親しむ公園のようです。いずれの駅からも遠いけれど大きな公園で、ジョギングランナーに何度も出会いました。

本郷台付近
住宅街から歩道橋に出るといきなり足元に深い谷間の道路があったり向こうの家並みの坂まで見渡せたりと、驚くことも何度かありました。

大船駅西口
大船駅は東口に大きな商店街がありますが、西口は川と斜面が迫っていてやや古めかしい風景です。ここまでで横浜駅から19kmでした。
大船を越えると鎌倉ゾーンです。

梅かな
北鎌倉へ向かう途中、いかにも日本の春のような風景に出会いました。

菜の花だね
鎌倉の線路沿いは風情がありますね。

浄智寺の奥のほう
北鎌倉から鎌倉駅へ歩くのは何げに難しいんですよね。山あいの狭い道を、車と人に注意して進まなければなりません。という訳で私は浄智寺から山道越えのコースを選びます。自転車も通れない、一種のハイキングコースです。

江ノ電、道路に近い
鎌倉からは江ノ電に親しみながらの散歩です。
大仏で有名な長谷から極楽寺~稲村ヶ崎の区間はやや海岸線から離れ、景色は完全に山道です。江ノ電が柵もなく道路に隣接しています。
鎌倉の海というとカッコよく聞こえるけれど、山が迫っているために道幅が狭くて交通量が多いので、海岸線に沿った主要道路はジョギングにはあまり適しません。山道のほうが好きです。

江ノ電越しの猫と坂の階段
なんとなく撮った一枚です。

江ノ電、道路に近いどころか路面になってました
江ノ島駅近くになると、道路に隣接どころか路面電車になっているではないですか。そうだったんだ。次から次へと面白いやつめ。

江ノ電 江ノ島駅
江ノ電の江ノ島駅は、小ぢんまりとしているけれど小規模な観光地的な賑わいもあり、お菓子の甘い匂いに安心します。ひとまずこの日はこれでゴールです。
この後、江ノ電には乗らずモノレールで大船駅まで戻りました。江ノ電とは対照的に、情緒を排して住宅街を直線的に走るモノレールも気持ち良かったです(写真が無くてすみません)。
この日は日差しも強く、春が感じられる天気でした。Tシャツの上にジャージを1枚着るだけで快適に走れました。35kmで5時間55分なんてゆっくりタイムで、登り坂のたびに歩いていたのですが、気力も体力も涸れて走れなかった先週からすると、回復へ向かう風景散歩となりました。