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読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

禅宗とポニーテール

土曜日に散歩がてら大森にある夢のデパート・ダイシン百貨店で発見した日本酒は、「多満自慢」といいます。

これを出しているのは石川酒造といって、福生市にあります。
 
先日、玉川上水43km散歩ランで上水の取水口まで遡ったときにその近くにあったのは田村酒造場で、その日は田村酒造場のお酒を買って帰ったのです。
実はそこからほど近い場所にあった石川酒造にも寄りたかったのですが、時間の都合で諦めました。いつか買おうと心に決めながら・・・
 
まさか突然目の前に現れるなんて考えもしなかったですよ。
 
田村酒造場の「嘉泉」と石川酒造の「多満自慢」の両方を飲みたいと思っていた理由は、もう一つあります。
 
現在では両方とも福生市内の行政区分になっていますが、江戸初期にはこの地域に二つの村、福生村と熊川村が成立したとされています。
福生村の代々の名主が田村酒造場の田村家(江戸初期は酒は造っていなかった)であり、熊川村の代々の名主が石川酒造の石川家(こちらも江戸初期は酒を造っていなかった)なのです。
どちらの家も、江戸後期から明治初期に玉川上水の分水を引き入れて酒造りを始めたようです。
 
そんな両家のお酒を頂きます。
 

http://instagram.com/p/y1NubxGJO6/

2月7日、多摩川にて「嘉泉」

 

https://instagram.com/p/zfMjBsGJIT/

2月24日 自宅にて、「多満自慢」。

 

嘉泉は清冽かつ淡彩で邪念を削ぎ落とす禅宗のような佇まいであるのに対して、多満自慢はお米のまろやかさと程よい甘みがあるけれども雑味は無い、ミルキーフェイスだけど凛とした背筋の総務のお姉さんのような佇まいです。

禅宗とお姉さんって、比較対象の次元がおかしいけれどもそれはさておいて。

 

よく似た成り立ちの田村家と石川家、福生村と熊川村は江戸初期からどのように関わっていたのか分かりませんが、お酒の味から両家や村のキャラクターを勝手に妄想するもの面白いですね。すみません。