読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

大森のダイシン百貨店という昭和のパラダイス

仕事で気力と体力が尽きた土曜日(2月21日)は走ることもできず、いつもの週より5時間遅く布団を出ました。

リフレッシュするために少しは走らなければならないのですが、外に出て走り出してもすぐに止まってしまい歩かざるを得ない状態でした。

仕方がないので少しだけ遠くまで歩いて買い物するかというとこで、大森のダイシン百貨店を初めて訪ねました。

http://instagram.com/p/zclaGaGJI3/

入口は道路沿いのアーケードの下にありやや無機的です。

が、お店に入った途端にスーパーマーケットのパノラマビューが広がりました。

百貨店なんだけどスーパーなんです。

すなわち、商品の陳列方法はスーパーと同じなのですが、詳しく見て行くと日本各地からの食べ物が並んでいます。

九州からの練り物系、神奈川のソーセージ、東京の老舗の饅頭・・・

一つ一つの棚に没頭すると危険なほどです。

一番危険だったのは日本酒コーナーで、近所のスーパーでは見かけない各地のお酒を取り揃えて特集的にディスプレイしているのです。

危険というか、速攻で購入を決定しましたとも。そのお酒の話はまた回を改めて書くでしょう。

百貨店とスーパーの中間の形態がこんなに楽しいのもだとは。

いえ、形式を真似ただけではここまで楽しくならないと思います。

訪れた人が楽しめる世界を作るために、細やかなところまで神経を通しているようです。

たとえば、他のスーパーよりも通路に立っている店員が多いようなのですが、お年寄りがよく話しかけていました。

「4周もしちゃったわ」とお婆さんが嬉しそうでした。

(うちの母親もここに来たらエンドレスに周回するだろうなあ)

建屋と全体的な雰囲気はどこかしら懐かしいのです。

それで、概して商品の価格は安くはないのです。高くもないけれど、昨今の激安店よりは定価に近い。

それでも十分な楽しみがある。

からの、家具フロアや日用品フロアもあります。広いです。

さらに、4階にはカレー、ラーメン、エビフライなどの懐かしファミリーメニューを提供するオリジナルのレストラン。

5階の半分は屋上的な駐車場と、送迎バスの発着所、そして庭園的イタリアンカフェの隣に足湯があるとか、突然のパラダイスです。

写真は、イタリアンカフェに向かう屋上の通路です。写真では分かりにくいのですが、両側には花が咲いています。


という訳で、ほぼゼロだった気力と体力は嫌がうえにも回復へと向かったのでした。

大森の街、そしてダイシン百貨店。まだまだ足元に深い世界がありました。