読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

歴史

備中松山城の麓の頼久寺の文化そして「ゆべし」

備中松山城の城下町である岡山県高梁市を歩いていたら、なかなか立派なお寺がありました。 なになに、足利尊氏が諸国に建てた安国寺の一つ。 足利尊氏・直義兄弟は、鎌倉幕府滅亡や建武の新政、南北著の争乱などで亡くなった人々を弔うために、全国に六十あ…

急に備中松山城

仕事で急に、お客様からクレームが来たのです。 ええ、クレームはいつも突然にですけど。 「お客様がお問い合わせの弊社担当は先日退職いたしました。現在の担当は長期休暇中です。」 ってことで、私が現地に行くことになったYO. 行ったこともない場所で扱っ…

鎌倉で鎌倉末期と南北朝~観応の擾乱の史跡を訪ねる 4 (完)

2018年10月6日の鎌倉散歩、第4回にして結びとなります。 急に4回シリーズになってどうもすみません。 前回の記事はこちら↓ baroclinic.hatenablog.com 今回もこの時代の概要みたいなのを載せておきます。 鎌倉幕府末期: 後醍醐天皇と足利尊氏などが、鎌倉幕…

鎌倉で鎌倉末期と南北朝~観応の擾乱の史跡を訪ねる 3

2018年10月6日の鎌倉散歩、前回で鎌倉幕府が滅び、今回はその後です。 baroclinic.hatenablog.com 今回もこの時代の概要みたいなのを載せておきます↓ 鎌倉幕府末期: 後醍醐天皇と足利尊氏などが、鎌倉幕府を倒す。 建武の新政: 後醍醐天皇が京都で新しい政治…

鎌倉で鎌倉末期と南北朝~観応の擾乱の史跡を訪ねる 2

2018年10月6日の鎌倉探訪、前回の記事で日野俊基卿の墓所まで行きましたが、今回はその続きです。 baroclinic.hatenablog.com 今回は鎌倉幕府が滅びます。 おさらいとして、大まかな流れを載せておきます。 鎌倉幕府末期: 後醍醐天皇と足利尊氏などが、鎌倉…

鎌倉で鎌倉末期と南北朝~観応の擾乱の史跡を訪ねる 1

秋です。読書です。散歩です。 最近、吉川英治の『私本太平記』を読み終わりまして、その視点で鎌倉を歩こうと思いました。 そもそもの太平記とは、一言でいうと南北朝のてんやわんやを記した書物で、吉川英治の『私本太平記』は、その中で足利尊氏を主役に…

旅の終わりは伊東でカクテルを

5月から点々と書いておりました、2018年5月連休の話は今回で最後となります。 最終回は、琵琶湖畔から横浜へ戻る途中の、伊東のバーのお話となります。 私は滅多にバーに行きません。 まず、オシャレに飲めない。カクテルって量が少ないじゃないですか。落ち…

座間が少しだけ異世界だった

2018年9月中旬、猛暑が一段落して、私にとってはやっと走れるよう気温になりました。 座間駅から北へ徒歩数分の所に星谷寺(しょうこくじ)というのがあり、その付近には武田信玄が第二の鎌倉を作ろうと画策した場所があると最近テレビで観まして、興味を引か…

祈りの森 大仙陵古墳

前回の記事で比叡山や三井寺を巡りましたが、今回は同じ日に訪ねた古墳について書きます。 関西在住の人なら思いもよらないコースだと思いますが、琵琶湖から京都も奈良も大阪もすっ飛ばしていきなり大阪湾南岸の「泉州」へ。 雨模様だった琵琶湖岸から一転…

でかいよ高野山

この記事は、日程的には前回の続きですが、特に前回を読まなくても構わないように書きます。和歌山県の九度山に前泊して、高野山へ向かいました。九度山になんとなく泊まって、「なんか近くにあるから」という発想で向かったのは申し訳なかったです。1日かけ…

鎌倉検定が終わりました。

2017年11月26日(日)、マラソンクラスタの方々におかれましては各地で激戦が繰り広げられる中、わたくしは鎌倉で微動だにせず、という訳でもないですが座って鎌倉検定を受けてきました。 鎌倉検定とは、鎌倉の歴史や文化の知識を認定する試験です。 たぶん、…

懲りずに北鎌倉

こんにちは。ブログ迷走中です。今回も鎌倉の話になってしまいました。鎌倉のイメージの中心となる北鎌倉の禅寺ができたのは、日蓮が鎌倉にいた時代と重なっていることを知りました。当時の鎌倉、一体どんなことになっていたのでしょう。五代執権の北条時頼…

本を読んだ翌日に場所を訪ねる。鎌倉 日蓮宗のお寺

鎌倉を勉強しようということで、山岡荘八の『日蓮』を読みました。前々回の記事でも少し触れました。 鎌倉について勉強するために私がこの小説に期待したのは、もちろん鎌倉を舞台にした大活躍だったのですが、この小説『日蓮』全1巻は、 「俺たちの戦いは…

鎌倉、材木座のお寺のさらに先へ

前回、日蓮の足跡のある鎌倉のお寺について書きました。 今回はそこからさらに海岸の方へ向かいます。 長勝寺も日蓮宗で、安国論寺から南へ数百m、横須賀線を越えた所にあります。 強そうなクリーチャーたちを従える強そうな日蓮像があります。 実際日蓮は「…

鎌倉、大町のお寺を尋ねて

鎌倉時代の新しい仏教ということで『親鸞』を読んだら全く鎌倉が出てこなかったという話を前に書きました。 そこで、今度こそ同時代に鎌倉にいた日蓮の小説を読んでみました。山岡荘八の『日蓮』、全1巻です。 日蓮は、千葉県は小湊の出身です。 かの井伊氏…

吉川英治の小説『親鸞』を読んで

この記事には小説のネタバレが含まれます。 というか歴史上の人物の話だし小説が書かれたのは昭和10年代なのでネタバレも何もないかもしれませんが、小説の展開がハラハラドキドキなので、楽しみに取っておきたい方はそっと目をそらしてください。また、歴史…

鎌倉時代に裏切られて殺された人ランキング

相変わらず鎌倉時代の勉強をしております。ランキングなんて不謹慎かもしれませんが、多くの人が悲しい亡くなり方をしているようなので書いてみました。⚫️番外編源の一族・源義経: 間違いなく辛い裏切られ人トップでしょう。兄の頼朝に追われ、奥州で追い詰…

鎌倉を勉強中。お寺と花編

前回の記事では、御所の跡や木造建築についてつい考えこんでしまったので、今回はパッと、花の写真を載せておきます。ハギがもりもりしていました。宝戒寺は鎌倉で「萩の寺」と呼ばれていて、9月から10月が見頃なようです。お寺ができてから600年や700年が過…

鎌倉を勉強中。意外といろいろ残ってない編

鎌倉のことをあまりにも知らなくてヤバいと思いました。前々回の記事にも書いたのですが、・大仏があるお寺の名前を知らなかった。・観音様とは何かを外国人に説明できなかった。・鶴岡八幡宮と小町通りと、円覚寺と建長寺しか知らない。その成り立ちを知ら…

映画『関ヶ原』2017、いまいちでした

最近このブログでは、日本史に関する言及が増えてきたかもしれません。日本史勉強中で、得られた知識を出力しておく目的があります。また、知識がなくてアホだった状態を保存しておきたいのもあります。このブログで2年ほど前にも書いたかもしれないのですが…

歴史オンチをさらす 鎌倉編

勤務先の仕事の関係でドイツ人が2人日本へ来て、週末をはさんで横浜に滞在するというので、鎌倉を案内することになりました。私は都合により、他の日本人2人がすでに案内しているところへ合流の形です。スマホのメッセージのやりとりで、だいたい何時頃にこ…

吉野ヶ里。遺跡で公園で歩く歩く

佐賀県だったのですね。吉野ヶ里遺跡の名が全国に轟いたのは、1989年のことでした。有名になる前のこの場所は、1970年代: 農地や宅地を作ろうと土を掘ったら何か出た。1980年代: 工業団地を開発しようと調査したら、かなりいろいろ出てきた。という状況だっ…

長崎・平戸。玄関にして果ての街

長崎市を訪ねる人は多いけれど、平戸へ行く人はどれくらいいるのでしょう。で調べたところ、2015年の各自治体の統計は長崎市 669万人平戸市 178万人でした。うーん、4倍弱で、思ったより差はなかった。長崎から平戸までは 100kmあり、直接つなぐ鉄道はありま…

熊本。清正さまへの愛を街が叫んでいる。

はい、5月に熊本を訪ねました。お城へ行かねばなるまい。2016年の地震で大きく損壊した熊本城ですが、近付けば何かは見えるに違いないとアプローチします。たしかに壊れている。想像していたよりもあちこちが損傷し、ほとんど遠巻きにしか見ることができませ…

『道路の日本史』が面白かった

今まで何となく、最初からそうなのだと深く考えていなかった「東海道」は、京都から見ると東にあって、海側のルートを通るから「東海道」なんですね。この本を読んで知りました。えっ皆さんご存知でした?東海道の対として、「東山道」があったのです。むし…

江戸の食いしん坊日記

大晦日にふと手にした本を、寝転びながら読みました。 『幕末単身赴任 下級武士の食日記』 幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書) 作者: 青木直己 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2005/12 メディア: 新書 購入: 10人 クリック: 66回 この…

横須賀で軍艦に初めて乗る。

横須賀の街は、走ったり歩いたり、なんやかんやで結構訪れていたのですが、象徴的に海に浮かんでいる、あの軍艦に乗ったことはありませんでした。あの軍艦とは、京急横須賀中央駅を降りて数分、海の間際にある三笠公園です。三笠公園の海にたゆたっているの…

伝説と虚構と、目の前にある現実 - 巌流島

また歴史オンチ自慢なんですが、宮本武蔵 vs 佐々木小次郎がいつの時代のことなのか、この関門海峡に浮かぶ巌流島を訪ねるまで知りませんでした。だって、二人とも有名な剣術の使い手らしいのですが、戦局に影響を与えてなくないですか?どうにも歴史の流れ…

そりゃ何だって美味しいよ、下関・関門海峡・門司・小倉

初めて関門海峡を見た感想を申し上げます。狭い。こんなのが本州と九州の間なら、そりゃあ大変なことが起こるでしょうよ。幕末、諸外国の船がここを通りたがるし、通商条約を迫りますし、幕府が困っている間に長州藩の一部が勝手に外国船を砲撃しますし。夕…

打ち寄せる波のような変遷: 柳井・下松・防府

以前の記事でも触れましたが、海運が盛んだった時代は賑わったけれども、海運の比率が下がるにつれて静かになった街が、瀬戸内海には結構あると思うのです。 山口県の柳井市はそういう場所なのだろうと勝手に思って訪ねてみました。 白壁の町並みは伝統的建…