読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

地理

埼玉の草、おいしい

前代未聞の埼玉Disり映画『翔んで埼玉』は、東京都に虐げられた埼玉県民が平等な人権を勝ち取るべく戦う物語です。 序盤のセリフ「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」は全国に轟きました。 さて現在の埼玉は一体どういうことになっているのかと…

岡山県高梁(たかはし)市の印象と、岡山県

予想よりも大きな街でした。 しかし正直、過去に栄えた感が濃かったです。 平日の午前中のアーケードは、スピーカーから流れてくるFM放送の現代風なロックナンバーだけが響いていました。 平日の日中、お年寄は小型車で移動するようです。 元城下町のため道…

座間が少しだけ異世界だった

2018年9月中旬、猛暑が一段落して、私にとってはやっと走れるよう気温になりました。 座間駅から北へ徒歩数分の所に星谷寺(しょうこくじ)というのがあり、その付近には武田信玄が第二の鎌倉を作ろうと画策した場所があると最近テレビで観まして、興味を引か…

横浜の紫陽花 保土ヶ谷公園〜三ツ沢〜滝の川そして反町まで

6月に入りましたが、あえて鎌倉ではなく横浜です。すみません。 6 月2日(土)は、保土ヶ谷公園からスタートです。 それほど派手に紫陽花が群生している訳ではありませんが、ぽつぽつあります。 みてみて、ちょっと変わった花弁 これも珍しくない? それほど派…

鹿児島、この星の活動の果てに

2017年5月に旅した九州シリーズです。今回は鹿児島のレポートです。いきなり桜島が噴火したようです。いやあ、灰が降ってるんだけど?鹿児島の人ってすごいね。こんなに灰が降る所で生活してるの?まさに桜島の縁を移動しているときに降ってきて、「なんじゃ…

横須賀で軍艦に初めて乗る。

横須賀の街は、走ったり歩いたり、なんやかんやで結構訪れていたのですが、象徴的に海に浮かんでいる、あの軍艦に乗ったことはありませんでした。あの軍艦とは、京急横須賀中央駅を降りて数分、海の間際にある三笠公園です。三笠公園の海にたゆたっているの…

佐原の小江戸散歩 そして豚肉

10月半ばの天気の変わりやすい日、千葉県の佐原に行って参りました。途中、同じく千葉県にある佐倉に間違って目的地が設定されていたというハプニングも軽く乗り越えて、佐原を訪ねました。東京・横浜方面から行く場合は、それほど方向が違っていないので、…

三河安城その2 まだ食べてます

三河安城レポートその2です。今回で完結します。 まず、梨です。 安城の梨は有名なのだそうで、たまに見かける農園から直接買うこともできます。 直接買える農園は、なんらかの看板が出ています。 農園で選別・箱詰めしている場所を訪ねて、テキトーに袋詰め…

三河安城、食べて飲んで、荒天のデンマーク

三河安城という新幹線の駅は、名古屋駅から1つ東京寄りで、各駅の「こだま」だけ止まります。仕事で訪ねたのですが、週末に1日フリーな時間ができたので、散歩しましたよね。まずは腹ごしらえですが、グルメ情報としてはいきなりメインとなる「北京飯」です…

記憶がめくれる。ドイツの白ワイン

しばらく更新が途絶えてしまいました。 ネタはあちこちに漂っている気がするのです。 しかし、ここで文章にする手前の線で、曖昧な顔をして奥の方に引っ込んでいるのです。 しょうもない食べ物の話を、軽く書くのでいいと思うんです。 ここはそういう場所の…

伝説と虚構と、目の前にある現実 - 巌流島

また歴史オンチ自慢なんですが、宮本武蔵 vs 佐々木小次郎がいつの時代のことなのか、この関門海峡に浮かぶ巌流島を訪ねるまで知りませんでした。だって、二人とも有名な剣術の使い手らしいのですが、戦局に影響を与えてなくないですか?どうにも歴史の流れ…

そりゃ何だって美味しいよ、下関・関門海峡・門司・小倉

初めて関門海峡を見た感想を申し上げます。狭い。こんなのが本州と九州の間なら、そりゃあ大変なことが起こるでしょうよ。幕末、諸外国の船がここを通りたがるし、通商条約を迫りますし、幕府が困っている間に長州藩の一部が勝手に外国船を砲撃しますし。夕…

打ち寄せる波のような変遷: 柳井・下松・防府

以前の記事でも触れましたが、海運が盛んだった時代は賑わったけれども、海運の比率が下がるにつれて静かになった街が、瀬戸内海には結構あると思うのです。 山口県の柳井市はそういう場所なのだろうと勝手に思って訪ねてみました。 白壁の町並みは伝統的建…

宇和島ノスタルジー、そして魚たち

前回と同じことを言いますが、宇和島の人々は、みかん畑の斜面に暮らしているイメージを持っていました。 意外と平地が多かったことは前回のレポートのとおりです。 ところで、瀬戸内海に面した街というのは、海運が主役であった時代に栄えた所が多いでしょ…

みかん色の宝石、それは宇和島

宇和島を訪ねるまでは、みかん畑の急斜面が西の海に向かって飛び込んでいて、みかん以外の人々は魚を獲り、宇和島東高校で野球をし、斜面に密集して暮らしているイメージを持っていました。しかし実際に行ってみたら、けっこう平地に街がありました。宇和島…

アイランドホッピングの海

アイランドホッピングという言葉は、数年前にフィリピンのオンライン英会話教室で知りました。島々を巡ること自体を楽しむ旅やアクティビティというのでしょうか。多島海ならではの遊びです。東日本に生まれ育って暮らしてきたせいか思いつかなかったのです…

元・日本史オンチが松江で見たもの

わたくし、歴史ファンはおろか、普通の人でさえ引くほど日本史オンチだったのです。 ・明智光秀と石田三成を混同する。 ・「加賀百万石」は何らかの誇張表現だと思っていた。 ・大阪冬の陣・夏の陣は誰かが戦国時代に戦った。 などなど、ほんの一部をお伝え…

無茶振りからの進化 - 呉の大和ミュージアム

行ったことはなかったけど、なんとなくカッコいい街だと思っていました。 瀬戸内の水軍の港であり、近代ではいかつい船をガシガシ造る、海とともに生きる街です。 2016年のGW中、土砂降りの中で立ち寄った「大和ミュージアム」は、老若男女で大盛況でした。 …

萩の宿。ひねもすのたりしたかった。

前回の記事で、「萩の街は質素。そこで生まれ育った松蔭先生はあらゆる贅沢を投げ打って日本のために奔走した」みたいなことを書いておいて矛盾するのですが、今回は萩で泊まったリッチな宿について書きます。知人のクーポン券で、高いお宿がお値引きよ。 な…

萩の街と松陰先生と、品質保証について思ったこと

萩市を歩くときは、吉田松陰を呼び捨てにしてはいけない。 市民は「松蔭先生」と呼ぶ、とどこかで聞いたのです。 せっかくそんな街を訪ねるのだから、松蔭先生のことを少しでも知ろうと、司馬遼太郎先生の『世に棲む日々』を探訪の前日に読みました。 旅の中…

仕事で広島!

急に行くことになったのです。 夜の8時頃に電話があり、翌朝できるだけ早くと。まさか1週間滞在することになるとはこのとき思ってもいませんでした。 今回の日記はかなり無計画に、広島で撮った写真をバラバラと載せる回になるでしょう - 到着した当日は土砂…

春の散歩旅 渥美半島の春が春らしい

お久しぶりの更新となりました。話としては、この1ヶ月、楽しくてメンタルが復活した青梅マラソンと、その後まさかの風邪で静岡マラソン無念の断念という出来事がありました。その他にもたまーに美味しいものを食べていたりしており、ネタ的には書くべき出来…

戸越銀座の坂を思い出に

七転八倒の末、転居先が決まりました。品川区のお隣の目黒区になります。このブログのタイトルもぼちぼち、引越したら変わることでしょう。今回は、まだ自分は品川区に住むと思い込んでいた頃に撮った、品川区の写真を眺めたいと思います。と言っても、撮影…

山道を歩いて鎌倉を知った、ような気がした

2016年1月16日、念願の(?)鎌倉トレイルを歩いてきました。今回は、大仏の裏コースから始まります。現在、鎌倉大仏は工事中なのですね。格子の向こうに垣間見て今回は通り過ぎます。道路を辿って大仏の裏へ行くとトンネルがあり、この横の階段を登るとハイキ…

駿河路で信長と家康のランデブー

クリスマスの夜ですが日本史の話です。実際、ここ数日は街のイルミネーションなど一切見ずに歴史小説をひたすら読んでおります。日本史を知らなさすぎる41歳が、やっと静岡旅行のおかげで少しずつ学んでおります。1582年、信長と家康は同盟して甲斐の武田氏…

名古屋城と名古屋の街の四角さについて

2015年11月下旬に訪ねた名古屋の街の感想を書きます。 名古屋城、お見事でした。天守閣の金鯱が有名ですが、より感銘を受けたのはお堀と石垣でした。高くて広くて精緻だよ。東京にある皇居のお堀は自然の地形を生かした風合いで野趣があるのですが、名古屋城…

群馬県は太田市の、山や丘の道を歩いたり走ったり - ファントレイル締めくくり

群馬県に並び立つ2つの大都市、前橋市と高崎市は、近接するにもかかわらず古くから対立が有名な都市であります。 外野としては「やんややんや」で眺めるのみですが、では群馬県で第3の都市はどうでしょうか。 群馬と埼玉の大動脈・東武伊勢崎線の終点である…

横浜・野毛の写真を貼って行く回

すみません、この時間、23時過ぎまで野毛で飲んでおりました。横浜住民をして、横浜に住んでいる実感を噛みしめることがてきると言わしめる界隈であります。チェーン店ではない、よく分からない飲み屋が縦横に軒を連ねます。昔ながらのお店は和風か中華です…

埼玉の森林公園探訪 今回は辛かった話を書こう

連休だし、微妙に遠い所に行ってみようと思ったのです。マラソンのシーズンになってきたし、広い公園をぐるっと回って調整してはどうだろうと思ったのです。結論から言うと、マラソンの調整にはなりませんでした。はい、私が最初から間違えていたのです。そ…

18きっぷで静岡の旅 まとめます。

数えたら10回シリーズになっておりました、18きっぷで静岡の旅です。 ここで総括として、18きっぷでどれくらい静岡を楽しめるのか分析してみましょう。 18きっぷの特長を生かす 18きっぷの魅力の一つは、乗り降りが自由なことです。 天気や気分に合わせて急…