歴史オンチをさらす 鎌倉編
勤務先の仕事の関係でドイツ人が2人日本へ来て、週末をはさんで横浜に滞在するというので、鎌倉を案内することになりました。
私は都合により、他の日本人2人がすでに案内しているところへ合流の形です。
スマホのメッセージのやりとりで、だいたい何時頃にここら辺にいるので来てね、というノリだったのですが、とんだ恥ずかしいことになろうとは。
「今、長谷の大仏を観ています」
「了解です。そちらへ向かいます」
で、長谷寺へ行ったんですよ。
秋の週末ということもあり、人出も多かったので、入口で再度場所を確認しました。
「門の前まで来たのですが」
「じゃあ通りまで出るから待っていて」
「通りというと、どのあたりのことですか?」
「店があるほう」
「うーん?」
しばらくウロウロしていると、またメッセージが届きました。
「もしかして長谷寺?」
「はい・・・?」
「こちら高徳院にいるから」
「高徳院?何ですか?調べますね」
いやー、なんか人混みの流れが微妙だと思ったわー。
「じゃあ長谷寺も観てみようか」
ということでドイツ人2名、日本人2名と共に入ったのですが、予備知識ゼロです。
長谷寺のメインは大きな黄金の十一面観音像でしたが、そういえば観音とは何でしょう?
?
という状態で、5分ほど無言で観音像を眺める人々。
スマホで検索しても、いまいちうまい説明に至りません。
「ホワット イズ カンノン?」
たまらず同行の日本人に確認する私。
「ホエン シー カムズ トゥ ザ ワールド、イット イズ THE END OF THE WORLD. 」
「リアリー?!」
「あ、ごめん、違うかも。それ弥勒菩薩かも」
帰宅後に調べたところ、なるほど弥勒菩薩は釈迦の入滅してから56億7000万年に悟りを開く人とのことでした。
(でも別に弥勒菩薩が悟りを開いたからといって世界が終わるわけでは無いようです)
尚、観音は、菩薩が姿を変えたものなのだそうです。
十一面観音や千手観音などバリエーションは様々あり。
性別は不明。そうなのか。
で、菩薩とは、悟りを得る途中の存在だそうです。
悟りを得たら、如来となります。
写真は、長谷寺のお地蔵様です。ほのぼのしますね。
で、ドイツ人たち、こんなジャパネスクな鎌倉見学しましたけど、食べたいものは肉!飲みたいものはビール!
でっすよねー。
ほんとすみませんでした。
自宅リゾートとは。
自宅リゾートという言葉を聞いたことがありますか?
それは、最近私の頭を往来している言葉ですが、なんとなく皆さまも分かるかと思います。
(この記事は、1人でたのしくお酒を飲みながら書いております)
リゾート地まで行く交通費と時間、そして宿泊費を省き、日々の生活の延長線上にリゾートを演出してしまう企画もしくはコンセプトです。
(この記事は、1人でたのしくお酒を飲みながら書いております)
どのようにしてリゾートを自宅に現出するか、それは家族構成や自宅の形態に依存するかもしれません。
しかし根本の考え方は至ってシンプルで、食べ物と飲み物がそれっぽければだいたい良いのです。
スーパーの惣菜コーナーでパーティセット的な盛合せを買ったりなどして、めいめいの想像するホスピタリティ実現します。
例えば、オードブル(前菜)として、サラダ的な冷菜を小皿に盛り、食前酒と見立てたお酒とともにいただきます。
写真は、タコわさサラダといただき物の獺祭です。
スタートは極力お手軽に。あとはお酒のノリで事が運びます。
あら、オードブルにもう1品サービス?テンション上がるよねー 。
という自作自演でお店のサービスを再現します。
132円、モロヘイヤとオクラの蒸し鶏サラダから豆皿に取り分けてみました。
からの、肉パいきまーす。
<お品書き>
ローストビーフ
スモークサーモン
スモーク鴨
鶏ナンコツ
この内容で580円なんですよ、辛みのない、まろやかなタマネギや白髪ネギもたっぷり敷いて。最寄りではなく少し離れたところのスーパーにて。
ゆるいジョグと散歩を兼ね、少し離れたお店を訪ねてカロリー消費のモチベーションにします。
しかし一方、パーティセットを1人で買った時点でカロリーの罠は迫っていますね。
ところが、リゾート地のレストランを想像しているなら、コースの〆に炭水化物もございます。
安いときに確保した冷凍パスタを5分ほどレンジで温めると、けっこう美味しいものが食べられる昨今です。
このようにして、前菜・メイン・炭水化物の〆というコースを他力で実現し、お酒はあちこちで買ってきたコレクションをここぞとばかりに解放します。
そうそう、日が沈む前に始めるのも一つの有効な要素です。
大人になって良かったと思えるイベントでございます。
理想のお家を妄想する
家賃5万のアパートに暮らしており、ほとんど不満は無いのですが、ある日ふとモデルハウスの前を通ると、いろいろ妄想が膨らむ訳です。
好きなデザインにしていいと言われたら、どんな家にするかを妄想のままに書き出しました。
⚫️露天風呂
屋上もしくは最上階に設置し、あの、天井はあってもいいんですよ。
大きな窓を開け放って、開け放った先にちょっとした庭があって空も見えるの。最上階だけど、下の階の屋根がちょっと楽園スペースになってるの。で木がちゃんとしてるから周りからは見えないのです。
⚫️テラス
ビールやワインが飲めるテーブルと椅子があるの。パラソルもあるよ。
朝にはパンケーキを運んでコーヒー飲んでもok。
週末の夜はバーベキューまでやっちゃう?こうなったら炭で焼いちゃう?
⚫️図書スペース
廊下やどこかの部屋の壁一面に、本棚を張り付けたい。
ネット時代ですが、だからこそ、図解とかけっこう重宝するんだよね。つい買ってしまいます。
⚫️書斎
仕事や勉強を、ダラダラする時間と切り離してやってみたいのです。
時間を決めて書斎に入って、その時間帯はテレビは見ずに机に向かうの。
お酒も読みませんよ?
そういう場所だから、一番眺めの良い部屋にしたい。
⚫️ジム
さあ、こういうことを言い始めるとキリがなくなりますよ?
でもやっぱり、基本的な筋トレセットや通販で欲しいと思ったやつをスペースや騒音を気にせず買いたいです。
⚫️ワインセラー
さあ、いよいよキリがなくなってきますよ?
もう、スペースもお金も無限と仮定しまして、旅先で見つけたワインを置きましょう。
白ワインや日本酒も好きなので、冷蔵スペースも必要です。
と考えて行ったら、ほとんど酒屋さん状態になりました。
ああ、数あるお酒の中から食材に合いそうなものを選びたい。
⚫️キッチン
もうお金が無限なので、4つ口のガスコンロでお願いします。
土鍋、中華鍋、セラミック鍋、ミルクパン、細かい用途までひととおり揃えるよ。
パスタ皿は複数種類、プレート料理用も、小皿のバリエーションもあり。
キッチン〜リビング〜テラスが一続きになっていて、調理と食事がシームレスな環境が好きです。
キッチンドランカーの危険があります。
⚪️立地
街を見下ろす小高い丘の上がいいっす。
その先に海が見えたら最高です、見えることにしよう、お金があるから。
夏は海からの南風が、坂の斜面の樹々を揺らしてから家に吹き込むの。
そんなことを考えながら、みなとみらいにて香ばしいローストビーフと小皿パスタとカールスバーグのセットをいただいております。
多摩川の河原で昼ビール、そんな夏の一日を
2017年7月8日(土)、夏の真っ昼間から河原でビールを美味しく飲む、
その目標を達成するため、目的地まで数km歩くコースを設定しました。
ネットで知り合ったランナーのご婦人方がそこで渦巻いております。
地図を見て、JR南武線の久地(くじ)駅からざっくり二ヶ領用水を辿ることにしました。
このとき、目標地点にいらしたご婦人方に「久地」と「9時」を間違われ、
15時過ぎの到着時に
「この暑い中そんなに走ってたの?!」
と驚かれるとは夢にも思っておりませんでした。
実際に走ったというか写真を撮りながらほとんど歩いたのは1.5時間ほど、たぶん6kmくらいです、はい。
さて、久地駅から少し歩くと、あるんです二ヶ領用水。
二ヶ領用水は、多摩川からお水をいただいて、江戸時代の田んぼを潤してきた水路です。
両岸には桜が植えられ、気持ちの良い緑道となっています。
途中で公園があったり
水を眺めながら涼めるベンチがあったり、
花が咲き
鯉も泳げます。
夏の緑も濃く涼しげに
水草ゆらゆら
郊外に来たと実感できる、無人販売コーナーもありますよ。
あーほんとこの風景好き。
いよいよ水路が多摩川に合流(というか流れの向きから言うと分岐ですが)します。
ここからはひたすら河原を辿って目的地へ。
しっかりした河原の道が意外と無くて、炎天下でひたすら進むラストが精神的には厳しかったです。
ついに向こうにそれらしきものが見えてきた。
むっ
むむむ!
以下、ここからはパーティ編になります。
ランナー婦人会というランナーの婦人の会で、日中から河原にある居酒屋(?)で飲もうぜって企画で、ありがたい限りです。
人生最速でジョッキのビールを飲み干しました。
モツ煮、おでん、枝豆、うっま
多摩川の流れを感じながらの。
一応建屋があって、おばちゃんがワンオペでレジから調理からやってます。
調理場の風景。一応、レジ的なものは写真手前です。
さて、我らが婦人会のテーブルではフリーダムな宴が繰り広げられました。
河原でバースデー。
おみや!
おみや!
ポティトゥ揚げたて!
そしてなんと、手作りお惣菜まで!
手前から、台湾のタピオカ粉餅入り緑豆デザート、具沢山ひじき煮、台湾マンゴーです。
全員美味しさに驚愕です。
2,30分後、勝利の凱旋してきました。
かなりフリーダムで熱い河原の半日でした。
ピンクの月と
河原の日没
「夏を満喫したよ!お父さんお母さん」と大きな声で伝えられる一日となりました。
ごちそうさまでした。
吉野ヶ里。遺跡で公園で歩く歩く
佐賀県だったのですね。
吉野ヶ里遺跡の名が全国に轟いたのは、1989年のことでした。
有名になる前のこの場所は、
1970年代: 農地や宅地を作ろうと土を掘ったら何か出た。
1980年代: 工業団地を開発しようと調査したら、かなりいろいろ出てきた。
という状況だったようです。
Wikipediaを参照しつつ簡略化いたしました。
1970年代の東北に生まれた者としては、吉野ヶ里遺跡の名は何となくニュースで流れていて、西日本のどこかで太古のロマン的なのがあるんだろうなあ、という程度の受け取り方でした。
それが突如眼前にというか、地図上の行く手に現れたので入ってみたら予想よりずっと大きいし面白かったという話です。
弥生時代に、米を作るために定住すると、分業したほうが効率よくね?ってことで、いくつかのファミリーがまとまって住むようになります。
さらにファミリー集団(?)が統合されて、共同で柵とか見張台を作ると安心だねってことで、集落がたぶんできました。
それが、教科書を読むだけでなく、博物館で展示を見るだけでなく、自分の足で集落そのものの中を歩けてしまうのです。
復元テーマパークではなく、いやさすがに建物は全部復元なのですが、実際に遥か昔に存在した村の中を歩くパークなのです。
竪穴式住居の中にも入れてしまいます。
竪穴式住居の中でお弁当とか食べても良いらしいですよ。
竪穴式住居!
環濠集落!
地方の歴史博物館でも、たいていほんの序盤で終わってしまうじゃないですか。
それが、ここに来ると丸々弥生時代なのです。
全ての集落や建屋を見て回るにはかなりの歩行が必要です。7,8kmは歩けるかもしれません。
(あ、たぶん園内を走るのはイケてない感じですので、歩きます。)
石棺!
ドングリ形の素焼きの土器に、亡骸を入れたやつがドンドコ出土したのですね。
さすがに今は中身は入っていませんが。
しかし、古代の空気感が等身大で伝わるので、自分なりに想像を広げられる場所です。
国家や工業が発展し、近現代に近づくにつれて個人の感覚から離れた規模になります。
しかし弥生時代の集落は数名単位の分業とか、木や石を使ったツールなど、「こうしたら便利になるよね」という発想が等身大でできるのが楽しいところです。
あっ、また食べ物ちゃんと食べなかった。
今度はお米のお弁当持って行こう。