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読むめし

口で咀嚼するたけでは足りず、観念でも食べ物を愛でようとする人間

今半のすき焼き弁当を頂いてしまったのよ

思いもかけない所からゴージャスなやつが舞い込んできました。

 
今半のすき焼き折詰弁当を、勤務先からいただきました。
偉い人を迎えての会議室ランチで、1名欠席が出たようでした。
 
別に私にくれた訳ではないのですが、周辺で
「食べ物ならねぎさんでしょ」
と囁かれていて、
「え?何か知らないけど他の人が食べられないならもらっちゃうよ?」
で、開けてびっくりという訳です。
 
キュービックで煌びやかな箱にお弁当が入っているなんて、遠目には分かりませんでした。
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金色の紐を外すと説明が入っていました。

 
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ご飯の段に、カニとウニとイクラ乗ってる。
ゴマに梅干ではないんです。
メインの海産物の他に、黒豆や蕪の漬物なども上品なお味で乗っていらっしゃいます。
これだけで既に一食ぶん800円ぐらいで完結できそうです。
 
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中段は主役のすき焼きが全面的に支配しています。
黒毛和牛、しらたき、ねぎ、椎茸、豆腐と人参といったスタンダードな顔ぶれが、しっかり甘辛な味で程よく重なり合っています。
 
黒毛和牛、そりゃあ文句なしの牛です。
柔らかくて、スジや脂の固まった部分は無く、臭みもなくて存分に牛の風味がします。
同じ段に入っている温泉卵がこれまた絶妙な固さで、カラザもなく生茹でエリアもなく、隅まで安心して舐められます。
何より、卵の風味が濃くて、しらたきにも豆腐にも肉にも絡んでくれる充実感、これがすき焼き弁当の醍醐味です。
 
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上段なんかもうエグゼクティブのパーティールーム状態です。
 
おカシラ付きの海老天の、衣にウニが混ざっているんですって。
ゴージャス姉妹が毛皮を纏って夜会にご到着といったところでしょうか。
 
ローストビーフ軍艦も同じルームにいらっしゃいます。
すき焼きの和牛があるにもかかわらず、ウニカニご飯があるにもかかわらず、ダメ押しの肉と米で攻めます。
 
あん肝ポン酢もソファに鎮座しています。爽やかなレモンの座布団付きです。
 
鰆の西京焼きは、ほどよく柔らかくて、お上品かと思いきや味はしっかり目で、味噌の甘みと芳醇な風味が膨らみます。
 
などなど、まだあるけれど書き切れません。
 
アタクシお行儀が悪いのですが、食べながらネットで値段を調べちゃいましたよね。
2,500円でした。イェイ
 
この内容にしてはお得だと思います。
 
家でまったり、盃をちびちび傾けながらゴージャスなジャパネスクの夢にたゆたう時間もアリです。
 
でも会議室ではもったいないなあ。
 

江戸の食いしん坊日記

大晦日にふと手にした本を、寝転びながら読みました。

 
『幕末単身赴任 下級武士の食日記』
幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)

幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)

 

 

内容はタイトルの通りで、妻も子供も故郷に置いて、お手伝いさんも無し、江戸の長屋で自炊生活の武士の日記から、当時の食事を垣間見ます。
 
一冊を一日で一気に読んでしまいました。
どうにもこの日記の筆者、本当に酒と食べ物が大好きなようで、自分に似ていると思ったのです。
 
一人で自炊してもお酒を飲んじゃうの、江戸の武士でもアリだったんですね。
 
自炊のベースは豆腐料理だったようで、茹でたり焼いたり混ぜたりと、現代と同じかもしれません。豆腐おそるべし。
 
ちなみに、このブログでも紹介したか忘れましたが、江戸の料理本のベストセラー『豆腐百珍』というのもあるんですよね。

 

豆腐百珍 (教育社新書―原本現代訳)

豆腐百珍 (教育社新書―原本現代訳)

 

 

肉と魚は、なんらかのイベントが発生したときや頂き物、あとは酔っ払ってタガが外れたっぽいときに購入するようです。
 
この日記の筆者、グルメ散歩でハズレの店に入ると、帰りに塩鯖を買って自宅で口直ししちゃいます。
とにかく何か食べたいの、わかる。
 
ちなみに江戸のファストフードの筆頭は蕎麦です。次いで寿司もポピュラーだったようですね。
 
風邪をひいたら、治療の言い訳で豚鍋を作り、酒を三合も飲んでいます。
鼻水が出てダルいけど、食欲だけはあるから栄養摂取として普段より多く食べるし、酒は百薬の長と言いますし。
 
風邪なのにたくさん食べるから、周りには具合悪いと思われないんですよね。わかるわかる。
 
宴席があれば日本酒4合はイケて、帰りに「お土産」としてまたうなぎとか買っちゃうの。
 
存分に酔っ払って気分が良くなって、歌って怒られるまでがセットです。
いかん、つい最近の忘年会を思い出す・・・
 
 
この本を読むと、同時代で世界屈指の大都市と言われた江戸は、参勤交代で集まった殿様やその従者やそのお世話をする人々でひしめき、そのために商売もできて、おかげで文化や情報が集まってできた人工的な文化都市なのだと感じられます。
 
 
それにしても、正月三日目にして、お餅が食べたくなってきました。
かの日記の筆者、お餅も大好きで、故郷の紀州から江戸へ上る道中に宿場町や茶屋で様々な名物の餅を食べています。
「あんころ餅を四つ食べた」
とか、微笑ましいじゃありませんか。四つも食べたのかよというツッコミもあるけど。
 
お正月に丁度良い読書でした。

青い風 切って走れ 江ノ島へ

 

2014年1月1日は箱根駅伝コースを戸塚から小田原まで、

2015年1月1日は北関東で徳川家ゆかりの都市めぐりとして小山、結城、渡良瀬遊水池を経て古河、
 
と自分で企画して孤独なランを実行しました。
 
では今年はどうしようかと直前2日ぐらいで検討し、
 
  • 年末年始は晴天が続く予報なので、トレイルを歩くチャンスである。トレイルは、当日が晴天でも前日が雨だとぬかるんだり通行止になる場所がある。
  • 全方位的に運動不足なので、できるだけ多くの筋肉を使いたい。そのためには平地より山道が良い。
  • 元日から山道を歩く人はそんなにいないと思われる。
  • 横浜に引越したので、南へ行きましょうよ。
 
などの理由から、鎌倉トレッキングに決定いたしました。
 
金沢市民の森
→鎌倉天園
→源氏山公園
→大仏ハイキングコース
江ノ電沿いすなわち海岸沿いに
江ノ島
 
となります。
 
いやあ、トレイルというかハイキングコースだけでも存分に気持ち良いのだけれど、山の隘路を抜けて青く光る海に出て、最終目的地が江ノ島とか、どんだけ勝手にシンドバッドなのかと。
 
今年は忍耐の年、できるだけ落ち込む角度を浅くする年、どこかで見切りを付けることが必要になる・・・という暗い気持ちを引き剥がす、アゲアゲのコースじゃないですか。
 
市民の森から天園(ハイキングコースにある要衝。ちょっとしたお酒や肴もいただける)を経て鎌倉の人里に出たときなんて、安心感どころかドバッと人がいますからね。シンドバッドだけに
 
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鶴岡八幡宮とその堂々たる参道は、直進できないほどの人出でした。
 
八幡宮までのトレイルは、予想したよりも人出がありました。
5,60人は追い越しました。
 
あ、わたくし、ガチのトレランと思われないように、ストレッチのジーンズとパーカーにリュック姿で早歩きしました。
 
無理に追い越さず、広い通路や相手が気がついたときだけ声をかけて追い越させていただきました。
 
そういう意味では年の始めから何十人と会話しました。
 
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それから、久しぶりに会えたよタイワンリス君。
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そして江ノ島は、鶴岡八幡宮以上の人口密度でした。
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江ノ島からの元日の富士山、見事です。
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江ノ島に上陸した途端に魚介類の焼ける香ばしい磯の匂いがします。
 
初めて、店頭で焼いている畳鰯を買ってみました。
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1枚350円で、稚魚と青海苔をシート状にプレスしたものを香ばしく焼いています。
 
食べたら、江ノ島に上陸したときの磯の匂いと同じものがさらに凝縮した風味でした。
 
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意味もなく光に透かしてみた。
 
そんなこんなで、今年もよろしくお願いいたします。
 

2016年よ終わらないで

またずいぶん間が空いてしまい、なんと今日に至っては今年の最終日となりました。

 
あと30日くらい年末が続いて、ずっと冬休みだったらいいと思います。
 
30日あったら走って、自転車乗って、本読んで、食べて飲んで、ブログもたくさん更新するのにな!
 
妄想しても仕方ないので、今年の反省をします。
 
2016年に書いた記事の本数は、これを含めるとちょうど50本でした。
数だけ見ればまあまあですが、
1-6月: 32本
7-12月:  18本
で、明らかにペースが落ちています。
 
一つ、思い当たる原因があります。
 
引っ越しです。
 
通勤に電車を使わなくなったために、スマホを触る時間が減少しました。
 
その代わりに何をしていたかというと、飲み食いしていましたね!
 
太りました。
 
引っ越し先の部屋の居心地が良くて、もっぱら部屋で飲み食いしておりました。
 
食べ終わったら記事を書けばいいのに、ほとんど寝落ちしました。
 
さて、ブログ更新するのがそんなに良いことなのかというと、私にとっては良いことです。
 
・書くことで知識が整理できる。
・書くことで記憶が定着する。
・書くことで文章のアウトプットに慣れる。
・アウトプットした結果が、会話のネタのストックとして使える。
 
そして、
・ブログという形式によって、人とつながれる。
 
あとね、
・写真を撮って、誰かに見せる場があると嬉しい。
 
などなどの理由があります。
 
モーレツに書きまくればいいという訳ではありませんが、ある程度の負荷を自分にかけた方が良いようです。
 
従って来年も続ける所存でございます。
 
目標は、1週間に2本ペースかな。
ざっくり今年の倍になりますね。
 
家飲みの様子もブログに上げて行きたいのです。
寝落ちる前に。
 
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ではここで家飲みの一例をば・・・
 
写真は、先日作った「梅納豆うどん」です。
 
梅干を刻んで納豆と混ぜて、茹でたうどんに乗せます。お好みでネギを散らします。
 
終了。
 
風邪気味だったので・・・栄養価が高そうで、なおかつあっさりして食べやすそうなメニューを考えた結果こうなりました。
 
写真の左上にチラッと見えているのは日本酒ですけどね。
 
 
食といえば今日、散歩中に植物の声を妄想しました。
 
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「太陽光おいしいね」
「太陽光マジで神」
 
そんな年末を過ごしております。
 
来年もよろしくお願いいたします。
 
あああしまった!
引っ越したのにブログタイトル変えてない!!
10月に横浜に引っ越したのに「こちら目黒区食文学研究会」て。
 
そんな感じのブログです。
 
 

修善寺日記 その2

11月の下旬に尋ねた修善寺その2です。今回で完結します。

晴れた日は、さすが静岡、富士山が雲を引き連れて聳えていました。
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そんな自然の中、自転車に凝っている人(?)の間ではそこそこ有名らしい、修善寺サイクルスポーツセンターに行ってみました。
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屋内も屋外も、実際の競技で使用されるコースが各種揃っています。
屋内の競技場はベロドロームという名前で、この日は自由に客席に出入りでき、入ってみたらガチのレースに出くわして迫力ありました。
ちなみにベロドロームとはフランス語で、Veloが自転車、dromeが競技場なんだそうです。Wikipediaより。

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屋外の競技コースをひとつ、自転車を借りて実際に走ってみました。

上の写真では紅葉がきれいで平和そうですが、実際は上りと下りの連続で、下りはバランス感覚、上りは坂を登り切る筋力や持久力が必要で、自転車競技の多数の身体的要素を痛感しました。

からの、クラフトビールのブリュワリー見学です。
山の風景を眺めながら冷えたクラフトビールをいただけます。
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3種類飲み比べセットで800円、しかも選択肢がたくさんあって、迷ったらカウンターでいろいろ聞けます。
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ブリュワリー見学では、ビールに使われる各種の麦をその場で数粒、食べられます。
甘さがじわじわきます。

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自宅のベランダで30リットルから始まったビール造りが次第に拡大する様子は、歴代のタンクとともに、各地のブリュワリー見学が趣味という筋金入りの説明員さんから語られます。

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静岡県内の柑橘系果実の風味を積極的に取り入れているようで、手作業で皮を剥いたり、家庭にあるようなレモン絞りを使ったりとアナログな面を残しています。
柑橘風味のクラフトビールって美味しいよね。

このベアードビール(Baird Beer)は、アメリカ人のベアードさんと日本人の奥さんが始めたもので、味も経営も何もかもセンスありまくりでズルいわー、とさえ思う銘柄です。

さて、そこから修善寺の市街地方面へ戻り、紅葉がライトアップされている「虹の郷」へ。
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控えめな和風の照明が巧い。
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人出はそこそこあり。
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園内にお店があり、これがまた和風の店構えで地物を扱っています。

お土産は、おろしワサビチューブと、「ニュースコ」という静岡産の柑橘類のタバスコを買ってきました。

おろしワサビチューブ、ワサビの食感はサクサクしているけど、ガツンとくる訳ではなかったです。
逆にスーパーで売っている普通のワサビって美味しいんだなと思いました。

ニュースコは、トロみがあってすぐに無くなってしまうけど、ジューシーで美味しかったです。
白身魚のソテーや唐揚げに合います。

また一つ、静岡の街を満喫しました。